PRPRの強化書

採用活動にも効果を発揮するPR

PRは、自社や自社商品の認知度を高め、売り上げを伸ばすためだけのものではありません。

たとえば、より良い人材を獲得するための採用活動にも、心強い味方となるのです。

 

採用時に自社の良さをどうアピールするか

採用活動は、「良い人材に応募してもらいたい」「自社にフィットした人材に出会いたい」が基本。ならば、同業他社と差別化できる点や自社の良さをアピールする、そう、PRを見直すことで、採用活動にも光明が射してくるはずです。

業界の印象が良くなかろうと「似たような会社はあまたあるが、わが社で働くことはこんなに魅力的」「誰でもよいわけではない。あなたのような人を求めている」と、一般論ではなく、自社独自の強みを就職活動者に訴求できればよいのです。

実際にPRの活用で新卒採用のエントリー数を大幅に増やせた企業を、ご紹介しましょう。

 

地味でもいい、長年続く自社のやり方=独自の強み

A社は全国に5ブランド、400店舗以上を展開する一般大衆向けの外食チェーン。「新卒採用」の応募者を集めることに苦労していました。内定通知後の辞退も多く、どう歯止めをかけるかは、やはり大きな課題でした。

しかも昨今「外食産業」はやたらとアクシデントが多く、良くないニュースが多発しています。そこでA社は、同業他社とは異なる自社ならではの長所を洗い出し、アピールすることにしたのです。そして着目したのが、自社で仕組を構築したさまざまな「若手向けの教育制度」や「面接方法」でした。一見、珍しくもなんでもないような地味な話でも、長年取り組んできた仕組みやノウハウには続けてきたなりのストーリー、実績、導かれた成果があるはずです。これこそ、「メディアが欲しい、魅力的な素材」なのです。A社が用意した「独自の強み(PR素材)」を見ていきましょう。

 

PR素材①研修は店舗ごとではなく一元化。定期的に社員の士気も確認

チェーン化された外食産業では、新卒採用後の研修や査定は配属先の店舗任せになることが多いといいます。しかしそれでは研修や査定の質に差が出てしまい、組織がタコツボ化してしまう可能性が出ます。そこでA社では、研修は全社規模で一元的に行うことにしました。研修講師は専任化し、配属先店舗任せにはしません。研修は定期的に実施し、社員のモチベーションチェックにも役立てています。外国人従業員は、社員でなくとも3ヶ月ごとに研修します。このような施策で、A社は社員の定着化にジワジワと成果を上げていきました。

 

※上記素材をもとに発信したメディアへのメッセージ

「“いまどき新入社員”の早期離職防止策」

「外国人社員向けの“3ヶ月後”研修実施で定着率アップ」

「外国人社員の定着に必要な3要素」

 

PR素材②イベント形式で採用面接を実施

A社は、規模的にも売上的にも中庸で、「面接者が殺到するような個性」は特にありません。応募者を増やすために、会社説明会を見直すことにしました。従来から実施していた店舗見学+セミナー+面接という日程にさらに1日追加して、3日目には内定まで出すことにしたのです。“内定”は通例数週から数ヶ月要するところを、わずか3日で完結する「内定直結型短期選考」の断行です。

この困難な戦略に踏み出した背景には、経団連の指標改定により採用の後ろ倒しが推進され、人気企業は有利になった半面、それ以外の企業や学生の多くからはこれまで以上に入社の結論は早くという要望が高まっていることがありました。そこで、採用選考は後ろ倒しでも「結論は短期で出す」を顕在化させることで、注目を集め、多くのメディアに取り上げられたのです。応募者数は、爆発的と言っても過言ではないほど伸びました。

 

※上記素材をもとに発信したメディアへのメッセージ

「超短期で採用結果をお返事する、外食チェーンの新卒面接」

「短期間(数日)で就活面接を終わらせたい」という潜在ニーズを顕在化

 

マスメディア×SNSによる二段式の情報発信

上記のような人事活動のトピックスをメディアに向けて発信した結果、A社はテレビの経済番組、各種新聞を中心とした複数媒体で、紹介されるに至りました。

ターゲットメディアとして、テレビ東京やNHK等の経済番組や、学生の親世代の購読率が高い新聞を中心に設定しました。若者との接点が強いわけではない媒体だったにも関わらず、これらへの露出は新卒採用のエントリー数増加に大いに貢献しました。何故でしょうか?

テレビや新聞で取り上げてもらった情報を、企業のオウンドメディアであるSNS上に転載したことで、A社をフォローする学生からのシェアが広がり、結果的に多くの新卒者の目にも届いたからです。

最近の若者はインターネットメディアやSNSばかり閲覧して、テレビや新聞は見ない、読まないと言われていますが、バリューのある経済・報道番組や新聞のようなマスメディアに紹介されると、情報としてSNSにも流れ、さらに話題になり、認知のシェアを広げていくことになるのです。

学生の目がマスに向いていなくとも、マスメディア×SNSによる二段式の情報発信によって、強烈なPR効果を発揮します。SNSで活躍する著名人をはじめとするインフルエンサーも、マスメディアには目を光らせていますし、企業としての認知向上にはマスメディアの露出が効果を上げることをお忘れなく。A社はマスメディアへの掲載により社会的な信頼性も高め、新卒採用のエントリー数を大幅に増やし、課題でもあった内定辞退を防止することにも成功したのです。

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