プレスリリースを届けるだけでは、もう広報の成果を測れない――そんな感覚をお持ちではないでしょうか。
配信代行やイベント運営を担う PR会社 が「施策の実務」を支える一方で、企業がめざす評判・事業KGIから逆算し、広報を設計・改善まで伴走する PRコンサルティング会社 という選択肢があります。
本記事では、メディア露出の“量”を追いかける段階を卒業し、「企業の語られ方を中長期でデザインしたい」と考える広報・マーケティング担当者に向けて、PR会社とPRコンサルティング会社の役割差、戦略伴走型を選ぶべきタイミング、そして 評判資産を生む具体プロセス を整理しました。
配信中心の広報で頭打ちを感じているなら、次のフェーズへ進むための設計図としてご活用ください。
外部PRパートナーは大きく「PR会社(実行中心型)」と 「PRコンサルティング会社(戦略伴走型)」の2タイプに分かれます。
どちらが優れている/劣っているではなく、担う役割とめざすゴールが異なるため、 目的に合った選択が成果を左右します。
比較軸
PR会社
(実行中心型)
PRコンサルティング会社
(戦略伴走型)
選定の着眼点
ゴール設定
メディア露出を増やす
露出+評判形成→
事業KGIへ寄与
露出“量”だけか、
企業価値まで高めたいか
関与フェーズ
企画・配信など施策実務
課題分析→戦略立案→
実装→改善
“前後工程”まで
伴走が必要か
施策範囲
リリース/イベント等
“点”の打ち手
Earned・Owned・Paidを束ね
“面”で設計(IR・危機管理等も可)
打ち手が限定的か、
統合的か
成果指標
掲載数・PV・SNSリーチ
認知質・リード効率・
採用/IR波及など多指標
数量成果か、質的・
波及成果か
ナレッジ移管
ノウハウ移転は限定的
定例MTGで学び共有→
自走化を支援
将来的な内製化を
視野に入れるか
レポート/改善
掲載報告が中心
記者フィードバック→
次企画へ反映(PDCA)
改善提案が必要か
契約形態
案件/短期リテイナーが多い
中長期リテイナーが主流
投資回収までの時間軸
2つ以上当てはまる場合は、課題分析から伴走するPRコンサルティング会社を検討するタイミングです。
次章では、この戦略伴走型を選んだ企業が「何をきっかけに切り替え、どのように成果を伸ばしたのか」を、具体事例でご紹介します。
📣 POINT
すべて「配信中心のPRで伸び悩んでいた」→「戦略伴走型に変更した」実例。
Before → Action → After で、転換のインパクトを可視化。
ドローン測量 SaaS ―「知られていない」壁を突破
フェーズ | 概要 |
---|---|
Before | プレスリリースは出していたが、多くがスルー・広告施策でリードは獲得できるものの、営業現場で「サービス名を初めて聞いた」と言われる |
Action |
① 建設DXの市場調査を実施し“社会背景”を付与 ② 調査データ+専門家コメントで記者説明会を設計 ③ 反応に合わせ切り口を再編集し、専門誌→一般紙→TVへ波及 |
After |
・露出数が目標比130%に到達 ・営業資料に調査結果を活用 → 受注率向上 ・社内の広報理解も向上し定例MTGが活性化 |
老舗食品チェーン ― BtoB領域の再定義で露出6.5倍
フェーズ | 概要 |
---|---|
Before | 消費者認知は高いが、法人向けPRは手つかず・PR会社に配信を依頼していたが、専門紙掲載はゼロ |
Action |
① 企業理念と小麦粉専門性を軸にキーメッセージ再構築 ② 社長・技術責任者を“語り手”とした連載企画を開発 ③ 記念日×社会課題を掛け合わせた企画で露出面を拡大 |
After |
・掲載数 6.5倍(新聞・業界紙・経済誌・Web) ・BtoBリードが増え、EC経由の法人発注も増加 ・社内で広報が“経営テーマ”として認識されるように |
“安さ一辺倒”報道から企業価値型ブランディングへ
フェーズ | 概要 |
---|---|
Before | PR会社経由で価格訴求のリリース配信が中心・報道トーンが「安売りの店」に固定され、ブランドが陳腐化 |
Action |
① 3C分析で強みを再抽出し「生活インフラ」軸へ転換 ② キーメッセージを全社共有し広告・IRとも統合 ③ 専門家コメント+店舗取材誘致で報道切り口を再設計 |
After |
・メディア評価が「価格」→「地域課題を解決する流通網」へシフト ・新規顧客層の来店数が増加、採用応募も増える ・広報部門が経営会議に定例参加し、PRが組織横断テーマに |
「配信はできているのに、なぜ伸びないのか?」その答えは “設計”と“改善”の不在 にありました。戦略伴走型へ切り替えることで、露出量以上に “語られ方”と“事業成果” が大きく変わる──それが3社共通の結論です。
次章では、この成功要因を抽象化し、「PRコンサルティングを導入すべき企業の特徴」 をチェックリスト形式で整理します。
「配信はしているけれど、次の打ち手に迷う」
「PR会社に頼んでいるのに、掲載が頭打ちになっている」
――そのモヤモヤは、《戦略設計》を伴うパートナーに切り替えるタイミングかもしれません。
下の3項目に 2つ以上チェックが付く なら、
“実行中心型 → 戦略伴走型” へのステップアップを検討してみてください。
✔️ | チェック項目 | 背景にある課題 |
---|---|---|
□ | 露出量はあるのに“語られ方”がバラバラ | メッセージが統一されておらず、ブランドが定着しない |
□ | 掲載報告以外の“改善提案”がほとんど来ない | 記者の声・競合動向が次の企画へ反映されず、PDCAが回っていない |
□ | 広報成果を経営層や営業KPIと結びつけにくい | 指標が掲載数中心で、事業KGIや社内評価につながらない |
該当したら…
それは「施策の実務」より “評判を設計する戦略” が不足しているサイン。
戦略伴走型のPRコンサルティングなら、メッセージ再構築 → PDCA体制 → 事業貢献の数値化 までを一気通貫で支援できます。
Key Takeaway
施策を増やすより、まずは “何を伝えて、どう企業価値につなげるか” を再設計。
そこに伴走できる PR コンサルティング会社こそ、次フェーズの成長ドライバーになります。
次章では、こうした総合PRを実現できるパートナーの選び方(3つの必須条件)を具体的に解説します。
「戦略が大事なのは分かった。でも実際、どんな会社に頼めばいいのか?」
――ここで迷わないために、伴走型PRコンサルティング会社を選ぶ際に必ず確認したい3項目をチェックリスト化しました。
確認ポイント | 理想的な回答例 |
---|---|
課題分析~メディアリレーション~改善提案まで社内で完結できるか | 「分析専任・制作チーム・メディア担当が社内に常駐し、月次で改善MTGを実施しています」 |
コンサルタントだけでなく、実務担当者も固定か | 「戦略担当と広報実務担当がペアで伴走。途中でメンバーが頻繁に入れ替わることはありません」 |
Why?
フェーズごとに外注先が分かれると情報が断絶し、学習サイクルが回せないため。
確認ポイント | 理想的な回答例 |
---|---|
メディア露出だけでなく、自社オウンド/広告/IR/採用PRとの連動提案があるか | 「リリース露出後、ホワイトペーパー→セミナー→広告リマーケまで一貫設計します」 |
成果指標が「掲載数」止まりではなく、リード効率・社員エンゲージ・IR評価まで設定しているか | 「広報KPIと営業/HR指標をダッシュボードで可視化し、経営会議で報告しています」 |
Why?
評判はメディアだけで完結しない。広報活動を事業成果に接続できる設計力が必須。
確認ポイント | 理想的な回答例 |
---|---|
取材NGやボツ理由を定量・定性で記録し、次企画へ反映しているか | 「記者コメントをタグ付けし、切り口改善シートを全案件共有します」 |
定例MTGで次の一手まで提案されるか | 「毎月、反応分析+新企画3案を提案し、優先度を合議で決定します」 |
Why?
“送りっぱなしPR”を脱却しない限り、露出は伸びても“語られ方”は変わらない。
まとめ
パートナー選びは“営業資料の実績数”より、「戦略 ↔ 実行 ↔ 改善」の仕組みと事業連動の設計力を見極めることが鍵。
これら3条件を満たす会社こそ、広報を“評判資産づくり”へ導く伴走者になり得ます。
次章では、こうした条件を満たすパートナーとして MOPS がどのように支援し、どこが評価されているのか を具体的にご紹介します。
20年以上にわたり、上場企業からスタートアップまで 300 社超のPRを支援してきたMOPS。
私たちが 「配信だけでは伸び悩む」フェーズで選ばれ続ける理由 は、次の4つの強みにあります。
具体施策:戦略コンサルタント+制作+メディア担当が固定ペアで伴走。KPIダッシュボードを共有し、月次で改善MTGを実施。
得られるメリット:情報断絶がなく、PDCAが高速で回る。
具体施策:メディア露出→LP/ホワイトペーパー→広告リターゲティングまで一貫支援。IR・採用広報とも連携。
得られるメリット:露出“量”で終わらず、リード・応募・IR評価に波及。
具体施策:全国紙・キー局・業界紙OBが在籍し、記者視点で企画設計。IT/製造/食品/公共など多業種を経験。
得られるメリット:企画の当たり外れを事前に最小化。ニッチ業界でも刺さる切り口を提示。
具体施策:定例MTGで「記者コメント」「失注理由」をシート化し共有。担当者向けワークショップを無償開催。
得られるメリット:半年後には社内で企画の一次設計ができる“自走体制”へ。
「掲載数ではなく掲載理由まで可視化されるので、社内稟議が通しやすい」
― 製造業 BtoB 企業 広報課長
「営業・採用・IRの各部門が同じメッセージで動きだし、部門間シナジーが生まれた」
― 小売チェーン 広報室長
MOPSのスタンス
広報を“結果待ちの施策”ではなく、事業を動かすレバーに変える――
そのために、戦略設計・施策実装・学習サイクルを一貫して担います。
次章では、導入を検討される方向けに、無料ヒアリングから正式稼働までのステップとスケジュール感 を具体的にご案内します。
最短ルートがひと目で分かるフロー
全工程オンライン対応・契約までは完全無料です。
今こそ広報を“施策”から“設計”へ。
成果が伸び悩む理由を、まずは無料ヒアリングで一緒に解きほぐしましょう。
導入前に寄せられる代表的な疑問をまとめました。
ここに無いご質問も、無料ヒアリングで遠慮なくお聞かせください。
“広報の設計図” が欲しい――
そう感じたら、まずはお気軽にお声がけください。
広報は、ただニュースを届ける時代から
「企業の語られ方」を設計し 事業成長に寄与させる時代 へ進化しています。
本記事で押さえたポイント | あなたの次のアクション |
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PR会社とPRコンサルティング会社は役割が違う ┗ 実行中心型か、戦略伴走型かを見極める |
自社のゴールを「露出量」か「評判形成」かで再確認 |
切り替えサインは3つ ┗ 語られ方がバラバラ/改善提案が来ない/KGIと結びつかない |
チェックリストで自社が当てはまるか診断 |
総合PRパートナーの3条件 戦略⇄実行⇄改善の一貫体制/統合設計力/PDCA仕組み |
打ち合わせ前に候補企業の体制・実績を確認 |
MOPSの4つの強み ワンチーム体制/統合設計/メディア出身者/ナレッジ移管 |
無料ヒアリングで自社課題に合わせたプランを確認 |
結論――
配信で頭打ちを感じたら、“戦略設計+改善サイクル” を備えたPRコンサルティングへステップアップするタイミングです。
まずは無料ヒアリングで現在の広報課題を整理しませんか?
相談はオンラインで約30〜60分。貴社の現状を伺い、最適なPRの方向性をご提案いたします。
広報を“施策”から“戦略資産”へ。
その第一歩を、ぜひご一緒させてください。