PRお役立ち情報 BtoB広報完全ガイド|戦略設計と成功事例で学ぶ信頼構築の実践法

btobコンタルティング

技術力には自信があるのに、世の中にはまったく知られていない──そんなもどかしさを感じているBtoB企業の広報担当者の方へ。

製造業、SaaS、AI、医療機器など、高度な専門性をもつBtoB商材は、その価値が一般には伝わりにくく、伝達・理解のハードルが常に存在しています。結果として、メディア掲載につながらず、認知拡大も難航し、営業・採用など事業全体の動きにブレーキがかかることも珍しくありません。

しかし、状況を変えるために必要なのは「予算拡大」や「派手なPR戦略」ではありません。本当に必要なのは──“難しい技術”を“社会のベネフィット”に翻訳する視点と、社内外で回せる仕組みづくりです。

私たちMOPSは、この“翻訳力”と“仕組み化”を軸に、20年以上にわたり500社超のBtoB企業を支援し、平均10倍のメディア露出増加という成果を提供してきました。

本記事では、その知見をもとに、

  • BtoB広報の基礎と設計手順
  • 成果に直結する発信テーマと実務プロセス
  • 成功事例とその再現法

を、体系的に解説します。読み終えたとき、あなたの会社の技術が「伝わらない価値」から「選ばれるブランド」へと変わる道筋が、クリアになっているはずです。

TL;DR|40秒でつかむこの記事のポイント
  • BtoB広報は「技術」ではなく「社会的ベネフィット」を語るべき。
  • 成功のカギは、目的設計・情報設計・体制設計の三位一体。
  • MOPS支援企業では、最短3か月で掲載ゼロ→12媒体到達の実績も。
  • 無料相談では、「どの情報が記事になるか」までを可視化できます。

BtoB広報の基本と目的|BtoCとの違いとは?

btob広報とbtoc広報の違い

BtoB広報とは、企業の技術や事業活動を社会に向けて発信し、信頼・共感・理解を築く戦略的な広報活動のこと。
営業や広告だけでは届かない「非接触層」にまで、企業の存在価値を伝える手段として注目されています。

BtoC広報との違いを以下に整理してみましょう。

比較軸 BtoB広報 BtoC広報
対象 企業担当者・決裁者・株主・業界関係者 一般消費者・SNSユーザー
目的 信頼構築、リード獲得、採用強化 話題化、購買促進、ファン形成
時間軸 中長期(半年〜数年) 短中期(即効性〜数か月)
訴求内容 技術・社会課題との接点・導入実績 感情・利便性・価格・楽しさ
発信先 業界紙、専門誌、ビジネスメディア TV、SNS、マスメディア、バズメディア

🔑 POINT

  • BtoB広報のゴールは“信頼”の構築と“選ばれる状態”の形成。
  • 「誰にどう見られたいか」を設計し、発信すべきテーマを見極めることが出発点。
  • BtoCよりも“決裁プロセスが長い”ため、継続的な信頼形成がカギとなる。

成果を出す戦略設計|3つの視点

BtoB広報で成果を出すために、戦略に基づいた情報発信へと進化させる

BtoB広報で成果を出すには、「なんとなく広報している」状態から脱し、戦略に基づいた情報発信へと進化させる必要があります。

その鍵となるのが、以下の3つの視点です。

目的設計|“どう見られたいか”を明確にする

最初に定めるべきは、「この広報活動で何を達成したいか」という目的です。単に「記事に載りたい」「認知を増やしたい」だけでは不十分で、“誰にどう見られたいか”まで明文化することが重要です。

たとえば以下のように、広報の目的は企業によって異なります。

  • 製品認知を上げたい
    → 営業支援につながるPR施策を強化
  • 投資家・株主の信頼を得たい
    → IR支援としての広報活動を戦略的に展開
  • 採用力を強化したい
    → 採用ブランディングによって企業の魅力を可視化

これらの目的を明確化したうえで、「KGI→KPI→戦術」の順に落とし込むことが、戦略的広報のスタート地点です。

情報設計|“社会目線”への翻訳

BtoB企業の多くが直面する壁──それは「伝わらない」という課題。
これは、技術スペックや内部目線の語りばかりが先行し、「誰にどんな価値をもたらすか」という翻訳がなされていないためです。

以下のように、Before → After の情報設計を行うことで、伝わる力は格段に向上します。

Before
After
専門用語だらけの技術紹介
業界課題との接点を可視化
単発のリリース
ストーリー型企画コンテンツ(課題→技術→未来)
製品優位性の羅列
導入事例や社会的意義を軸に語る

社会課題やESGなど、社会文脈と技術をつなぐ「翻訳設計」が不可欠です。

体制設計|社内外の役割分担とスピード構築

戦略と情報が整っていても、運用が回らなければ成果は出ません。広報は“担当者の個人技”で成り立つものではなく、組織的に動かす体制整備が必要です。

以下の3点を整えると、情報発信がスムーズになります。

社内外連携を高める広報体制の工夫

1 ネタ収集体制:営業・開発・管理など全社から情報を吸い上げる仕組みを構築
2 承認プロセス:発信までの承認フローを48時間以内に短縮
3 役割分担:戦略や対外折衝は外部パートナー、素材の収集は社内で

特にBtoB企業では「現場発のネタ」が多く、“仕組みで動かす広報”が成果のカギを握ります。

🔑 POINT

  • 戦略なき発信は「点」で終わる。設計すれば「線」で成果につながる。
  • 翻訳視点がないと、価値ある情報も伝わらない。
  • 広報はチーム戦。社内外で体制を整えることで初めて“継続”できる。

広報の進め方と運用体制|6ステップ実務プロセス

広報の進め方6ステップの解説をイメージさせるブロックの画像

戦略を描いたあと、次に必要なのは「実行の設計」です。BtoB広報は、一人の担当者が思いつきで動くだけでは成果が出ません。

ここでは、6つのステップで広報業務を運用する体制づくりを解説します。

1.現状把握|社外から“どう見られているか”を調査する

はじめにすべきは、自社の現在地を知ること。社内で思っている「強み」と、外から見た印象が乖離しているケースは少なくありません。

主なチェックポイント

  • 顧客や取引先へのヒアリング
  • SNSや検索結果での自社言及チェック
  • 過去のメディア露出や記事の傾向
  • 競合とのポジショニング比較

ここで「伝えたい姿」と「見られている姿」のギャップを発見できれば、広報の設計が一気に明確になります。

2.発信ネタの洗い出しと優先順位づけ

「うちにはニュースになる話なんてない」──
そう思っていませんか? でも実際は「ネタに気づいていないだけ」です。

ネタ発掘の視点

  • 製品の技術進化や開発背景
  • 顧客インタビュー、業界課題の事例
  • 組織改革、制度変更、働き方改革
  • 表彰・登壇・地域連携・ESG対応

さらに、「社会課題」「新規性」「トレンド」「数字」「信頼性」の5視点でスコアリングすると、報道価値の高い順に並べられます。

3.年間スケジュールの設計

広報は“突発対応”ではなく“中長期の計画”が命。
展示会、新製品発表、採用強化など、全社イベントと連動しながら、12か月分の広報カレンダーを設けましょう。

考慮すべき点

  • メディアの特集スケジュール(例:日経クロステック等)
  • 業界イベント・季節商材・人事異動のタイミング
  • 発信ボリュームの平準化(月2本など)

これにより、「常に何か出せる体制」を整えます。

4. 媒体選定とアプローチ

“どこにどう届けるか”も設計次第。
技術系なら専門誌、経営情報ならビジネスメディア、カルチャーならSNS──
ターゲットと目的に応じて、媒体と接点を戦略的に設計します。

媒体 向いている内容 特徴
業界紙・専門誌 技術、事例、トレンド 評価されるのは専門性
新聞・経済誌 経営戦略、M&A、IR 信頼性・株主対応に有効
Webメディア トレンド、インタビュー 拡散性と更新頻度の高さ
SNS/note 社員紹介、働き方 ストーリー性・親近感
自社メディア 技術深掘り、事例・実績の掲載 ストック型資産になる

5. 社内体制と連携の整備

「担当者1人で頑張る広報」では限界があります。
情報が集まらない/承認が遅い/スピードが出ない──
そんなときは以下を整えると改善されます。

  • 各部門に“ネタ収集担当”を置く(営業、開発、管理など)
  • 月1回の広報定例会議(情報共有と社内意識の向上)
  • 承認フローの簡素化(48時間以内にOKを出す体制)

チームで動く体制を作ることで、初めて“継続可能な広報”になります。

6. 効果測定とフィードバック

広報の成果は「メディア掲載数」だけでは測れません。
社内外に広報の価値を伝える仕組み=見える化が不可欠です。

指標例

  • 掲載数、媒体の質(影響力)
  • PV/セッション数/指名検索数
  • 営業商談化、採用応募数の増加
  • 社内報での共有、Slack投稿、経営層レポート

「成果が見える化される → 協力者が増える → 成果がさらに出る」
というポジティブループを回すことが重要です。

🔑 POINT

  • 広報の進め方は6ステップで運用体制を設計する
  • ネタがなければ“探す仕組み”を作り、発信が止まらない環境を整える
  • 媒体選定・社内連携・成果可視化が継続のカギ

4. 成果を生む発信テーマとコンテンツ例

成果を生む発信例とコンテンツ例を男性がパソコンで探している

「何を発信するか」は、BtoB広報の成果に直結します。
ここでは、成果を出している企業が実際に発信しているテーマと、コンテンツの設計方法を具体的に紹介します。

1. BtoB広報で活用できる6つの情報資産

BtoB企業が持つ情報は、社内に豊富に眠っています。
以下の6カテゴリで情報を棚卸しすると、広報ネタの幅が一気に広がります。

テーマカテゴリ コンテンツ例
企業・組織情報 ビジョン・経営方針・代表メッセージ・拠点新設・人事異動
製品・サービス情報 新製品リリース・導入事例・技術優位性・アップデート
実績・受賞 メディア掲載・アワード受賞・業界団体活動・CSR
イベント情報 展示会・セミナー登壇・社内イベント・周年企画
採用広報 社員インタビュー・働き方・研修・カルチャー発信
ESG・ガバナンス・危機管理 SDGs対応・CO₂削減・不祥事対応・ダイバーシティ

同じ情報でも「誰に・どの媒体で・どんな切り口で見せるか」によって、何度も活用できます。

2. コンテンツを再活用する設計思考

広報は“一発勝負”ではなく“資産運用”です。
同じテーマでも視点を変えて、複数チャネル・複数フォーマットで展開しましょう。

再活用の例

元ネタ 再活用の展開例
社員インタビュー 採用ページ+noteコラム+SNS動画
技術開発ニュース 専門誌リリース+技術ブログ+メルマガ解説
CSR活動 自社サイト+地域新聞+ESG媒体+SNS報告投稿

記事やプレスリリースを1本出したら、それを終わりにするのではなく、3〜5媒体に“翻訳”するつもりで展開していくことが、広報資産を最大化する鍵となります。
たとえば、オウンドメディアの記事として再編集し、SNSでの引用投稿やスレッド展開、メルマガでの要約配信など、多面的なチャネルに最適化して発信することで、1つの情報から継続的な認知拡大と関心喚起が図れます。

3. 媒体ごとの“見せ方”最適化

同じ情報でも、媒体ごとに“響く伝え方”は異なります。
下記のような編集視点を持つと、メディアの掲載率や読者の共感度が一段階上がります。

媒体 向いている情報 表現の工夫
新聞・経済誌 経営戦略、ESG、提携 データ+第三者評価の提示
Webメディア テクノロジー、業界課題 キーワード設計、図解、FAQ型
note・SNS 働き方、社員、文化 写真+ストーリー+共感要素

媒体特性に合った“翻訳”ができれば、同じネタでまったく別の成果を出すことも可能です。

4. よくある誤解:「うちはネタがない」は本当か?

「広報できるような話なんて、うちにはないですよ」
──これはBtoB企業で最も多く聞く声ですが、そのほとんどは誤解です。
こんな問いを社内で投げてみてください。

社内ネタ発掘の問い

  • 最近、社内で変わったことは?
  • 顧客から褒められた・驚かれたことは?
  • 社員が工夫して改善したプロセスは?
  • 「実はこれってすごくない?」と思うことは?

このような日常にこそ、信頼を生むエピソード取材につながるフックがあります。

🔑 POINT

  • 発信テーマは「企業の価値」を構造的に棚卸しすることから始まる
  • 1ネタ=1発信で終わらせず、“再活用”前提の設計を行う
  • 「ネタがない」は錯覚。問いかけと観察で、社内には必ず情報資産がある

5. 成功事例に学ぶ戦略的アプローチ

成功事例を生み出した、戦略的アプローチをパソコンで考えだしている姿

実践的なBtoB広報は、成功事例から学ぶのが最も近道です。ここでは、MOPSが支援してきた企業の中から、「翻訳力×仕組み化」で成果を出した3つの事例をご紹介します。それぞれに「Before→ Action → After」という構造でまとめており、御社の状況にも置き換えやすいはずです。

事例①|難解なセキュリティ技術を“社会的意義”に再定義:12媒体掲載

米国ITセキュリティ企業(日本展開初期)

フェーズ 概要
Before 高度な技術力があっても、専門性が高すぎてメディアに伝わらず、話題化しにくい状況。
Action ① 「セキュリティが社会インフラを守る」という文脈に変換
② 図解つきのファクトシートで技術内容を翻訳
③ 調査データを記事化しやすい形式に再構成し提供
After ・IT系メディア以外にも波及し、3か月で12媒体に掲載
・国内における「第一人者」ポジションを確立
・取材機会が増え、営業活動や採用にも好影響

🔑POINT

「社会の安心・安全に貢献する」というテーマに“翻訳”することで、理解・共感が一気に広がる。

事例②|“支援先の成果”を前面に出し、設立3年でアジア進出へ

BtoB特化型コンサルティング会社

フェーズ 概要
Before 自社発信では信頼構築が難しく、豊富なスタートアップ支援実績をどのようにPRに活かすかが課題だった。
Action ① 支援先の成功事例を起点にメディアへ展開
② 取材を提案・同行し、リアルな声を引き出す
③ メディア連載として企画に組み込み、継続的に発信
After ・2年間で140媒体に露出し、信頼と知名度を獲得
・社員数100名を突破、アジア圏への事業展開に成功
・支援先との関係性も深まり、紹介経由の案件が増加

🔑POINT

BtoB企業は“自分で語る”より“他者に語らせる”方が信頼を得やすい。

事例③|上場前後で戦略を切り替え、6か月で80媒体露出

IT通信事業会社(上場支援)

フェーズ 概要
Before 上場準備期に入り、事業成長性と経営者の発信力を同時に高める必要があった。
Action ① 上場前はWebメディアで成長性を訴求する連載を展開
② 上場後は経済誌で社長の人物像にフォーカスした特集へ切り替え
③ メディア別に切り口を調整し、短期集中で露出を最大化
After ・半年で80媒体に掲載し、上場発表タイミングと連動
・ブランドイメージの強化と株価安定に寄与
・社長の発信が採用広報にも波及し、応募数増加

🔑POINT

企業として何を語るかに加えて、誰が語るかという“語り手の選定”も、広報効果を左右する重要な要素です。

広報活動成功の要因

🔑 POINT

  • 技術の“社会的価値”への翻訳が、報道・信頼・案件獲得の起点になる
  • 自社の実力を証明するには、“他者視点”を活用した事例構築が有効
  • タイミングによって伝える切り口を変えることが、広報成果を最大化するコツ

6. 広報を成功に導く4つのコツ

成功を約束するビジネスマンの握手

BtoB広報は、戦略や仕組みだけでなく、「誰が・どう動くか」が成果を分けます。
ここでは、成果を出している企業が共通して取り入れている、4つの行動習慣をご紹介します。

1. 社内に眠る情報を「自分の足」で掘り起こす

BtoB企業では、“発信されるべき情報”の多くが、現場に埋もれています。
情報は自動的に集まりません。広報担当自らが「社内取材」に動くことが重要です。

ヒアリング部署&テーマ

  • 技術部門:学会発表、開発中の技術、技術者のこだわり
  • 営業部門:導入事例、顧客からの声、課題解決エピソード
  • 管理部門:制度改善、働き方、地域連携、ESG活動

こうした情報を拾い上げて発信することで、メディア掲載だけでなく、社員のモチベーションや信頼醸成にもつながります

2. 社内に「専門家」を育て、発信の軸をつくる

広報成果の差を分けるのは、「誰が語るか」。社内に“広報に出られる専門家”を育てることで、露出の安定化と企業ブランディングが加速します。

発信者の例

  • 若手エンジニアによる技術ブログ
  • 経営陣のnoteコラム
  • 営業責任者の業界解説動画

「このテーマならこの人」と社外から認知される存在をつくることで、記者やメディアからの継続的な引き合いにつながります。

3. メディアと信頼関係を築き「相談窓口」になる

メディアは「正確で迅速な情報源」を常に求めています。掲載されたいなら、まず「相談したくなる会社」になることを目指しましょう。

行動のポイント

  • 取材依頼には即レス(24時間以内)
  • 企画段階の相談にも丁寧に対応
  • 専門知識を記者が理解できるように資料を工夫

“いつでも正しい情報が返ってくる”と記者に思わせることができれば、「次もこの会社に聞こう」と指名される立場になれます。

4. 成果を「見える化」して社内に共有する

広報活動は、社内での理解と協力が得られてこそ機能します。
そのためには、成果を可視化し、定期的に社内共有することが欠かせません。

見える化の方法

  • 可能な範囲で、月次で「掲載メディアまとめ」を社内報・チャットで共有
  • 掲載記事が商談や採用に貢献した事例を共有
  • 数値データ(検索流入、SNS反応)をKPI化してレポート

「広報=効果がわからない部署」という印象を払拭し、全社的な巻き込み体制をつくることが成果拡大の鍵です。

🔑 POINT

  • 情報は“待つ”のではなく“取りに行く”。社内への取材が出発点
  • 社内の「語れる人材」を発掘・育成して発信力を強化
  • メディアとは“企画を一緒に考えるパートナー”として信頼を得る
  • 成果の見える化と社内共有が、協力とモチベーションを生む

7. BtoB広報と外部活用|内製限界を超える方法

外部広報の活用と内製の限界を超えるキーポイントをイメージしたキーチャーム

BtoB広報は、企画・発信・メディア対応・効果測定と、業務範囲が広く専門的です。すべてを社内だけで対応するのは困難であり、“外部との連携”を前提に体制を考えることが成果を出す近道です。

1. 内製だけでは限界がある理由

以下のような悩みが出てきたら、外部パートナーの導入を検討すべきサインです。

  • 社内に広報の専門人材がいない/経験者が不在
  • 情報はあるが、記事に仕立てるノウハウがない
  • メディアとの接点がなく、露出の糸口が見えない
  • 担当者が兼務で、広報が後回しになっている

BtoB広報は「技術理解×社会文脈×ストーリーテリング」が必要な高度な業務です。片手間では“伝わらない”まま終わってしまうリスクが高いのです。

2. 外部パートナーを活用するメリット

PR会社や広報コンサルとの連携には、以下のような具体的なメリットがあります。

支援内容 得られる効果
戦略設計支援 情報の棚卸し、目的別の訴求軸整理
メディアリレーション構築 媒体選定・記者アプローチ・掲載交渉
リリース作成・企画・コンテンツの設計 技術や専門性の翻訳と表現支援
KPI設計とレポーティング 経営層への成果報告や改善提案

特に、“情報はあるが伝え方がわからない”企業にとって、翻訳力と企画力を持つ外部支援は極めて有効です。

3. 外注時に気をつけたいポイント

外注は“丸投げ”ではなく“伴走”が前提。失敗しないためには、以下を事前に整理しておきましょう。

  • 自社の広報ゴールを明文化する(採用?信頼構築?営業支援?)
  • 社内の情報提供や承認体制はどこまで対応可能か?
  • 月1回など、定期的なレビュー・相談の場を設ける
  • 担当者同士の相性や温度感も重視する

成果を出している企業ほど、「発信は共同作業」という意識を持っています。

4. 実績豊富な外部支援事例:MOPSの場合

私たちMOPSは、BtoB広報に特化した支援を20年以上行ってきたPRパートナーです。
広報を単なる業務委託ではなく、“中長期的に価値を育てる投資”と捉え、戦略設計から実行までを伴走しています。

MOPSの支援実績(一部)

  • IT/SaaS企業:セキュリティ技術を「社会インフラ文脈」に変換 → 3か月で12媒体露出
  • コンサルティング会社:支援先の成果で信頼構築 → 2年で140媒体に掲載
  • 上場企業支援:上場前後でPRの切り口を切り替え → 半年で80媒体露出

さらに、以下のような業種にも対応可能です。

  • 製造業(部品、電子機器、素材など)
  • 専門サービス業(医療、建築、教育、物流など)
  • ESG、サステナビリティ分野

👉 MOPSのBtoB広報支援ページを見る

🔑 POINT

  • BtoB広報は「専門性×継続性×戦略性」が必要な業務
  • 外部支援で、露出・品質・スピードが劇的に改善する
  • 成果を出すには「丸投げ」ではなく「伴走型パートナー」を選ぶことが鍵

8. FAQ|BtoB広報でよくある質問(完全保存版)

b2b広報のよくある質問チェックリスト風イメージ

ここでは、BtoB企業の広報担当者や経営層から寄せられる代表的なご質問にお答えします。貴社の課題感と照らし合わせながら、参考になさってください。

Q. 広報と広告の違いは何ですか?

A. 広報は「第三者の評価」を通じて信頼を得る手法で、掲載そのものは無料です。広告は費用をかけて直接的に伝える手法で即効性がありますが、信頼醸成には不向きな場面もあります。
BtoBでは広報が“資産”、広告は“加速装置”として使い分けるのが効果的です。

Q. BtoB広報とは何ですか?

A. 企業間取引を行うBtoB企業が、技術・事業・社会的意義を社会やメディアに発信し、認知と信頼を築く広報活動のことです。広告や営業だけでは届かない非接触層へのアプローチ手段として重要視されています。

Q. なぜBtoB広報が重要なのですか?

A. BtoBの意思決定は中長期的で、多くの関係者が関与します。信頼形成が購買・提携・採用の前提条件になるため、戦略的な情報発信によって“選ばれる状態”をつくることが求められています。

Q. どんな情報を発信すればよいですか?

A. 製品やサービスの導入事例、技術力、経営ビジョン、社員インタビュー、ESG活動、受賞実績など、信頼を裏付ける要素を発信することが効果的です。

Q. BtoB広報の効果はどれくらいで見えますか?

A. 早い企業で3か月、平均して6か月程度で問い合わせ増やメディア掲載の成果を実感されるケースが多いです。特に、情報の翻訳と媒体マッチングが的確であれば、初動から結果が出やすくなります。

Q. 最低契約期間はありますか?

A. MOPSでは、最低6か月契約から承っています。
(戦略設計:1か月 + 実行フェーズ:5か月)
短期的なリリース支援も可能ですが、成果最大化のためには中長期伴走型を推奨しています。

Q. プレスリリースだけ依頼することは可能ですか?

A. 可能です。ただし、戦略的広報にするためには“単発リリース”ではなく、文脈設計や露出先設計と組み合わせることをおすすめしています。ご希望に応じて、リリース単体支援と月次支援の組み合わせも可能です。

Q. 社内の広報担当者が1名しかいません。連携体制はどうなりますか?

A. MOPSでは、オンライン定例ミーティング+チャットツールでの共有による完全伴走型サポートを実施しています。社内のリソースが少なくても、情報整理・方針設計・原稿作成・メディア対応まで一貫してご支援可能です。

Q. 広報の成果はどう測定すればよいですか?

A. 以下の定量・定性指標を組み合わせて評価します:

  • メディア掲載数・媒体の質(信頼度・影響力)
  • サイトの自然検索流入・指名検索数
  • 営業・採用への波及(商談や応募者増)
  • 社内の巻き込み度(ネタ協力・経営陣の評価)
  • SNSやnoteでの共感反応・フォロワー変化

9. まとめと今すぐできるアクション

モップスへ依頼してくださった企業と握手を交わすイメージ

ここまで、BtoB広報における戦略設計・実務ステップ・成果事例・成功のコツを体系的にご紹介してきました。
最後に、内容を振り返りながら、今すぐ取り組める3つのアクションをご案内します。

BtoB広報の全体像をふりかえる

  • 目的設計:「どう見られたいか」を起点に設計する
  • 情報設計:「技術」を「社会価値」に翻訳して発信する
  • 体制設計:社内外の役割を明確にし、継続的に動かせる仕組みをつくる

今すぐできる3つのアクション

1 自社が「どう見られたいか」をひと言で書き出す
→ 信頼・革新性・安定感など、認知のゴールを可視化
2 最近の社内変化・お客様の声を3つメモしてみる
→ ネタは“変化”の中にある。まずは棚卸しから
3 月1回の「ネタ共有ミーティング」を提案する
→ 社内の巻き込みができれば、情報の循環が始まる

📨 無料相談はこちらから

広報の方向性に迷っている、ネタが見つからない、社内でリソースが足りない──
そんなときは、無料相談をご活用ください。

  • 現状の情報資産を30分で棚卸し
  • どの情報が記事になるかを“見える化”
  • 戦略から施策まで、貴社専用のPRプランを提案

「伝わらない会社」から
「信頼される企業」へ

技術や実績をきちんと「伝える」広報戦略、始めてみませんか?
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