PRお役立ち情報 危機管理広報コンサルティングとは?

危機管理広報コンサルティングとは?

近年、SNS・ネットメディアの影響拡大により、企業の一挙手一投足が即座に世論に影響を与える時代となりました。
一度の広報対応の誤りが、ブランド毀損・売上減少・信用失墜といった重大な経営リスクに直結するケースも増加しております。

そんな中、企業活動において、予期せぬ事態への備えは不可欠です。危機管理広報は、企業や組織が不祥事・事故・ネット炎上などのリスクに直面した際、信用を損なうことなく適切に対応し、レピュテーションを保つための広報活動が企業に求められています。

TL;DR|40秒でつかむこの記事のポイント
  • 危機管理広報とは、企業の評判や信頼を守るための“守りのPR”
  • 「リスク期・クライシス期・収束期」の3段階で一貫支援するのがプロの仕事
  • 炎上・不祥事時の対応だけでなく、平時の備えやマニュアル設計も重要
  • 実戦経験のあるコンサルタントの有無で、対応の質と結果が大きく変わる
  • 記事後半では、費用相場・支援フェーズ・PR会社の選び方まで解説

危機管理広報コンサルタントとは

危機管理広報コンサルの役割を図解

危機管理広報コンサルタントは、メディアの特性や対外的な反応に精通したプロフェッショナルとして、企業の「守りの広報」を支援します。危機発生時には、情報の整理と発信方針の構築、メディア対応の助言に加え、経営層や担当者の記者会見トレーニングまでを包括的に提供。必要に応じて、外部専門家(弁護士・会計士・技術アドバイザーなど)とも連携し、戦略的に対応します。

また、危機が発生する前段階から「備え」としての広報体制を整える支援も行っており、マニュアル作成や模擬記者会見の危機管理広報のコンサルタントとは、企業が事故や不祥事、ネット上での炎上など、企業のリスクに直面した際に被害を最小限に抑え、企業の信頼を守るための戦略的なアドバイスをする専門家です。

企業の危機はある日突然、経営陣を含めたすべての従業員が直面します。

ひとつの失敗も許されない緊迫した状況の中、緊迫状態の従業員の心の支えとなり、具体的な行動を示して先導してくれるのが、危機管理広報のコンサルタントと言えます。

しかし実際のところ、危機管理広報のコンサルタントと呼ばれる人の中には、座学知識のみで実戦経験のない人が少なくありません。コンサルタントの選び方も非常に重要になります。

そこで今回は、これまで企業や政財界で危機管理広報のサポートをし、不測の事態防止から事件発生時の広報対策まで、実戦経験の豊富な私たちMOPSが、危機管理広報のコンサルティングについて徹底的に解説していきます。

本記事のポイント

1

 

危機管理広報コンサルタントとは何者なのかを知ることができる

2

 

危機管理広報コンサルタントの業務内容を知ることができる

3

 

依頼するメリットを知ることができる

4

 

依頼にかかる費用の目安を知ることができる

5

 

選び方のポイントを知ることができる

この記事を読むことで、危機管理広報コンサルタントがどんなサポートをし、企業の広報担当者がどんなことに備えておくべきかが解かります。

どうぞ最後までお読みいただき、あなたの会社の危機管理広報の体制作りの参考にしてください。

1. 危機管理広報コンサルタントは、「危機に際して適切な広報対応をサポートする専門家」です。

危機管理広報コンサルタントの業務とは、企業や組織が事故・不祥事・SNS炎上などの「危機」に直面した際、適切な情報レピュテーシュンリスク(評判リスク)を最小限に抑え、信用を維持するための戦略を立てます。また経験豊かな危機管理広報コンサルタントを器用することで、以下のメリットが有ります。

危機管理広報の役割、状況別で解説
  • 客観的な第三者視点による冷静な判断が可能
    → 社内にありがちな「過小評価」「自己保身」リスクを排除
  • 初動対応のスピードと正確性を確保
    → 炎上の拡大防止、信頼回復の起点を早期に築く
  • 社内の広報リテラシー向上と危機対応力の平準化
    → 危機が再発しても対応できる「組織的な学習と備え」に
  • レピュテーションリスクの可視化と低減
    → 「見えない損失」を未然に防止

冷静で客観的な判断と、メディアや世論の動きを熟知したプロの視点で事態を客観的に把握し、誤解を生まない適切なメッセージを選んで、どんなタイミングでどんな発信をするかを導くのが「危機管理広報コンサルタント」の役割です。危機管理広報コンサルタントは単なる助言者ではなく、「緊急時の判断と行動を導くナビゲーター」と言える存在です。

2.危機管理広報コンサルタントの業務内容

危機管理広報コンサルタントの業務内容を解説

危機管理広報コンサルタントの業務は、平常時の事前準備、危機発生時の対応、危機収束後の支援まで、社内の広報担当や経営責任者と連携しながら、一貫したサポートを行います。

危機管理広報コンサルタントは、実際にリスクが起きた時だけでなく、その前の段階から、リスクに備えた体制作りを含めて以下のことをします。

危機対応の全体像

【危機発生前】
・社内に内在するリスクの洗い出し
・対応マニュアルや体制整備の支援
【危機発生時】
・社内行動の統一指示と会社見解の整理
・メディア対応のサポート
・模擬記者会見などのトレーニング指導
【危機収束後】
・信頼回復に向けた再発防止策の検討支援
・社内啓発のための研修・講習実施

危機管理広報コンサルタントは「危機発生前(リスク期)」「危機発生時(クライシス期)」「危機収束後(回復期)」の3つのフェーズにおいて、最適なサポートを提供します。

具体的には、以下のような業務を行います。

危機管理広報コンサルの業務内容

【リスク期】
・危機管理広報マニュアルの作成サポート
・マニュアル運用のサポート
・記者会見トレーニング(模擬会見)
・社内向けの啓発や研修の実施(役員・広報担当者・全社員向け)
【クライシス期】
・社内外へのメッセージ設計(誰が、何を、いつ、どう言うか)
・SNSや報道対応の指導・同席
・記者会見・質疑応答(FAQ作成など)のサポート
【危機収束期】
・再発防止策の検討サポート
・再発防止の啓発教育(全社員向け)
・危機管理広報マニュアルのPDCAチェック

それぞれその内容を詳しく見ていきましょう。

2-1.リスク期の危機管理広報コンサルの業務

まずリスク期では、発生しうるすべてのリスクを洗い出し、対応体制を整備します。

この段階でどれだけリスクを洗い出して準備できるかによって、危機の発生を未然に防いだり、発生した際の企業の信用失墜を最小限に抑えたりすることができるからです。

そして企業ごとの構造的リスクや業界特有の感情的な反応などを的確にとらえ、リスクが顕在化する前に備えるには、実戦経験に基づいたサポートが必要になります。

リスク期における危機管理広報サポートには、以下のような業務が含まれます。

危機管理広報における事前整備の支援内容

リスク評価
会社の事業内容や組織体制をヒアリングしつつ、経営陣や広報社員と一緒に内在するリスクを洗い出します。
  • 事故
  • 災害
  • 社員の不祥事
  • 取引先をめぐるトラブル
  • サイバー攻撃による情報流出
  • リコール
  • SNSによる風評被害および炎上
  • 権利関係の侵害(写真・音楽・画像などの無断使用)
社内連絡体制の構築
危機発生時の連絡体制を事前に設計。
総務・広報・人事などが迅速に情報を社長へ上げ、トップダウンで動ける体制を整備します。
エスカレーションフロー
問題が起きた際に、誰が・いつ・何を・どこで・どう報告するかを明確化。
報告の流れをシステム化し、対応の属人化を防ぎます。
マニュアルの作成
リスク内容に応じた危機管理広報マニュアルを作成。
初動判断の共有のため、経営陣・広報担当者・全社員向けに内部研修も実施します。
マニュアル運用のサポート
作成したマニュアルを実際に運用し、変化に応じて更新。
常に“使える状態”に保つための体制づくりを支援します。
記者会見トレーニング
危機発生時に備え、メディア対応の基礎から模擬記者会見までを実施。
実戦を想定したトレーニングで備えを強化します。

これらは単なる理論だけでなく、現実の報道や炎上の構造、記者の動き方を知っている者でなければ、実効性のある設計をすることはできません。

クライシス期における現場対応の経験を持つ危機管理広報コンサルタントであれば、リスク期の段階から「実際に起こりうること」を見据えた提案ができるため、現実的で実効性のある体制づくりが可能になります。

2-2.クライシス期の危機管理広報コンサルの業務

続いて、クライシス期(=実際に危機が発生してしまった局面)の危機管理広報コンサルタントは、極度のプレッシャーの中「だれが」「いつ」「何を」「どう言う」を瞬時に実行します。

クライシス期には、広報対応のひとつひとつが企業の信用と存続に直結します

クライシス期に危機管理広報サービスを利用しないと信頼失墜につながる

クライシス対応に慣れていない広報担当者にはとまどう業務な上、経営陣にとっても重い決断を迫られます。クライシスの内容はその時々によって違うので、たとえ事前にマニュアルを作成していてもすべてマニュアル通りに進むものでもありません。

このような事態の中で、クライシス対応の経験が豊富なコンサルタントは、状況の優先順位を付け、メディア対応、社内外への発信方法などを冷静に判断し、関係各者に的確に「いますべきこと」を指南します。

具体的な支援内容としては、以下のことが挙げられます。

具体的な支援内容

経営陣や広報担当者への伴走
事態の把握から、経営層・現場広報がそれぞれ「今、やるべきこと」を明確にし、
的確な行動が取れるよう指示・支援を行います。
ポジショニングペーパーの作成
会社としての見解を明確にし、メディア・従業員・取引先・株主などの
ステークホルダーに対して一貫した情報発信ができる資料を作成します。
記者会見の準備・サポート
会場の手配からメディアリストの確認、質疑応答の準備、
模擬会見の実施まで一連の会見準備を支援します。
SNSの監視と分析、対応策の検討
誹謗中傷・誤情報・事実報道などを分類し、対応優先度を整理。
拡散状況やリーチ数なども分析し、適切な対処方針を設計します。

クライシス期での広報対応の失敗が「二次被害」を招くリスクになる可能性もあります。

経験と実績を持つ危機管理広報コンサルタントと連携することで、極限状態のクライシス期を乗り切り、企業の毀損を最小限に留めることができます。

2-3.危機収束期の危機管理広報コンサルティング業務

回復期の危機管理広報コンサルタントは、「信頼の再構築」と「再発防止策の発信」を支援する重要な役割を担います。

危機がひと段落した後も、企業の毀損したブランド価値や信用を回復しなければなりません。またにとど同じ過ちを繰り返さないよう、再発防止策を考えて実行に移していかなければなりません。

ここで重要になるのが「どんな再発防止策が検討できるか」です。

「なぜその危機が起きたのか」「どこに組織の脆さがあるのか」を見極め、単に制度やルールを強化するだけではなく、企業文化・経営姿勢・現場オペレーションまで、多角的に見直す必要があります

さらに、策定した再発防止策を全従業員に周知徹底するための啓発教育や、継続的なチェック体制の構築まで行うことで、初めて再発防止につなげることができるのです。

3. 危機管理広報コンサルタントに依頼するメリット

危機管理広報に依頼するメリット

危機管理広報において、専門コンサルタントの支援を受けることには、企業にとって以下のような実践的なメリットがあります。

危機管理広報の導入メリット

1 危機に対して即座に対応できる体制を整える
→ 日頃から非常時の連絡を取れる
2 客観的な第三者視点による冷静な判断が可能
→ 社内にありがちな「過小評価」「自己保身」リスクを排除
3 初動対応のスピードと正確性を確保
→ 炎上の拡大防止、信頼回復の起点を早期に築く
4 社内の広報リテラシー向上と危機対応力の平準化
→ 危機が再発しても対応できる「組織的な学習と備え」に
5 レピュテーションリスクの可視化と低減
→ 「見えない損失」を未然に防止
6 従業員の不安を払拭し、社内の動揺を最小限に抑えられる

3-1. 危機に対して即座に対応できる体制が整う

危機管理広報コンサルタントを活用することで、リスクの早期発見と早期対応に重点を置いた体制を整えることができます。

なぜなら、企業活動における危機の多くは予測不能の突発的な出来事ではなく、予兆や構造的な問題のあるケースがほとんどだからです。

外部の視点を持つ専門家が入ることで、組織内部では見落とされがちなリスクや、情報の伝達ミス・意思のすれ違いなどを事前に把握し、対策を講じることが可能になります。

危機発生時の対応だけでなく、「予防」こそが危機管理の本質であることを、組織全体に根づかせることができるのです。

3-2. 有事の際、企業の評判と信頼を守ることができる

危機が発生した際の広報対応次第で、企業の評判や信頼、将来は大きく左右します。

特に、初動の判断ミスや情報開示の遅れは、「隠しているのではないか」という疑念を外部に抱かせ、信頼低下の引き金になります。

一度失った信頼を取り戻すには長い時間がかかるため、初動対応の精度とスピードは極めて重要です。

ここを誤ると、信用を失ったまま取引停止や契約打ち切りが相次ぎ、倒産に至るケースもあります。

その一方、不祥事の発生直後に適切な情報開示と謝罪会見を実施し、再発防止策を明確に提示することで、批判を最小限に抑え、むしろ「対応が誠実だった」と評価される結果につなげるケースもあります。

危機の中にあっても正しい広報対応を行うことで、信頼を失う事態を防ぎ、信頼回復への第一歩を踏み出すことを可能にするのです。

危機管理広報に熟練した専門家のサポートを受けることで、企業は最悪の事態を回避し、将来への信頼をつなぐことができます。

3-3. 危機後の再発防止まで一貫して支援してもらえる

危機を乗り越えた後に適切な再発防止策を講じることで、信頼を取り戻し、企業として成長し続けることができます。

危機対応が終わった後に再発防止策を講じることは、単に問題を解決するだけでなく、企業の社会的責任を果たし、信頼を回復するために非常に重要な対策です。

経験豊富なコンサルタントであれば、どこに問題の根本原因があるのかを客観的に分析し、企業文化や業務運営の見直しを含めた、包括的な再発防止策を考えることができます。

危機発生後、再発防止策を講じるための戦略構築には、専門的な知識と経験を必要とするものです。

実戦経験のあるコンサルタントが支援することで、企業は再発防止策をしっかりと実行に移し、再発防止の体制を整えることができます。

3-4. 従業員の不安を軽減し、社内の動揺を最小限に抑えられる

危機管理広報コンサルタントは、従業員の不安や動揺を最小限に抑える重要な役割を担います。

危機が発生すると、メディアだけでなく、あらゆる方面から問い合わせや事実確認で、電話やメールが殺到し、回線がパンクします。

このような中、従業員は不安や強いストレスを抱え動揺してしまうものです。

経験豊富な危機管理広報コンサルタントは、従業員とのコミュニケーションを丁寧に設計し、必要な情報を適切なタイミングで提供することで、従業員の不安を和らげ、冷静に対応できるよう指導します。

また、社内向けのメッセージや指針を明確に伝えることで、従業員がそれぞれに自分たちの役割を理解するため、不要な動揺を抑えることもできるのです。

4.危機管理広報コンサルに依頼するときの費用

危機管理広報サービスの費用感

危機管理広報の支援を専門コンサルタントに依頼する場合、その費用は依頼する内容や状況によって大きく異なります。

サービス内容 目安費用 詳細
平時からの広報体制づくり 月額30万円〜 危機管理広報の参考レポート、webサイトやSNSアカウントのコンテンツチェック など
単発施策 施策ごとに異なる(要問い合わせ) リスク評価、危機管理広報マニュアル作成、記者会見トレーニング、従業員の啓蒙講座 など
危機発生時の対応 200万円〜(社会的影響度により変動) 専門的かつスピーディな初動から収束後の信用回復までの支援

平時からの危機管理広報の体制づくりをサポートする「月額契約型」のコンサルでは、一般的に月額30万円〜が目安です。これは、リスクを未然に防ぐためのアドバイスや、広報内容のチェックなどを含んだ継続的な支援になります。

一方、危機対応のために個別で依頼する単発の施策(リスク評価、マニュアルの作成、記者会見トレーニング、講座の開催)については、施策ごとに金額が異なります。内容や規模、準備に必要な日数によって変わるため、相談や見積もりからスタートするケースが一般的です。

そして、炎上などの危機がすでに発生した後に対応を依頼する場合は、より専門的でスピーディな支援が求められるため、最低でも200万円〜となることが多いです。

人命に関わる不祥事のような社会的影響の大きいものによっては、さらに費用が発生することもあります。

5. 危機対応で混乱する中、冷静に判断ができるプロ

危機管理広報のプロは冷静な判断ができる

社内の担当者や経営層も例外ではなく、情報が錯綜し、だれもが動揺しやすい状況に陥いります。このような状況下で、社内人材だけで冷静な判断や的確な広報対応をするのは、非常に困難と言えます。

実際、ある企業では、問題が報道された直後に社内が騒然となり、「だれがコメントを出すのか」「どこまで事実関係を公開すべきか」といった基本的な広報判断すらも、先送りされてしまいました。そのような中で、経験豊富なコンサルタントが、従業員にやるべきことを導くことで、動揺していた従業員が安堵するということも少なくありません。

6. 危機管理広報コンサルの選び方

危機管理広報の選び方

危機管理広報コンサルタントは、企業の「いざというとき」を支える非常に重要な存在です。そのため、どのPR会社・どの担当者に依頼するかによって、対応の質や結果が大きく変わることがあります。

信頼できる危機管理広報コンサルを選ぶためには、以下の4つのポイントを押さえてください。

  • 危機現場を知る「実戦経験豊富な」コンサルがいるPR会社を選ぶ
  • 「メディアの内側」をよく知る、メディア出身者がいるPR会社を選ぶ
  • 平時から気軽に相談ができるPR会社を選ぶ
  • 弁護士や会計士など「専門家ネットワーク」を持つPR会社を選ぶ

それぞれ詳しくその理由をお伝えします。

6-1. 危機現場を知る「実戦経験豊富な」コンサルがいるPR会社を選ぶ

危機管理広報コンサルを選ぶ際、最も重視すべきなのは「実際の危機現場を経験しているかどうか」です。

「いざという時に頼れるかどうか」は、実戦経験の有無で決まります。「実際に修羅場をくぐってきた」経験こそが、臨機応変に、現場の空気を読みながらその時に最適な指示を繰り出させるのです。

危機対応は、事前に作成しておいたマニュアルどおりに進むものではありません。現場は、不安と混乱、憶測と保身が渦巻き、情報が錯綜する中で判断を誤れば、状況をさらに悪化させる危険と隣り合わせなのです。

そんなとき、机上の理論だけでマニュアル通りに推し進めようとするコンサルタントでは、むしろ混乱を助長してしまうこともあります。危機管理広報コンサルを選ぶ際は、実際に危機対応を担った実績のあるコンサルタントがいるPR会社かどうかを、必ず確認しましょう。

6-2. 「メディアの内側」を知る、メディア出身者がいるPR会社を選ぶ

危機時にメディア対応を的確に行うためには、「メディア側の思考」を理解しているコンサルが必要です。メディアとのコミュニケーションを成功させるには、相手の視点や出方を知っているかどうかが重要です。それには、メディア出身者がいるPR会社を選ぶことがポイントです。

例えば私たちMOPSにはメディア出身者が何人も在籍しています。彼らは「何がニュースになるか」「記者がどんな情報を求めているか」「どのように質問してくるか」を熟知しています。

そのため、記者会見や取材対応において「伝えるべきこと」と「触れてはいけないこと」を的確に見極めたアドバイスをすることができます。

6-3.平時から広報の相談ができるPR会社を選ぶ

危機が起きたときだけではなく、平時の広報の相談にも乗ってくれるPR会社を選びましょう。平時にまったく関係性を築いていない企業が危機発生時に突然連絡をしても、すでに他の案件で埋まっているということもあります。

一方、平時からリスク管理の相談をしている企業であれば、危機時にもスピーディーに対応できます。また、日常的なやり取りを通じて企業文化や業種特性を理解しているため、危機管理広報コンサルタントが現場入りする前であっても、的確で迅速なサポートを遠隔指示で受けることができて安心です。危機発生時の広報対応は、とにかく初動の判断と行動が重要なのです。

リスクが起きてからあわてて探すのではなく、平時から広報の相談ができるPR会社とつながっておくことが、最も確実な危機管理と言えます。

広報について詳しくは以下の記事をぜひご参考ください。

PR会社選び方
PRコンサルティング

6-4. 弁護士や会計士などの「専門家ネットワーク」を持つPR会社を選ぶ

危機管理広報に強いPR会社を選ぶ際は、弁護士や公認会計士、税理士、中小企業診断士、不動産鑑定士など、専門家との連携体制が整っているかどうかも重要な判断基準です。

実際の危機対応では、単に「広報対応」を整えるだけでなく、法的リスクへの対応、経営戦略の立て直し、資産評価やデータの収集と分析など、多岐にわたる専門知識が求められます。

例えば、法的な見解や社内調査だけでは外部に理解されない時などは、第三者委員会を設置して、外部の専門家に調査を依頼する場合もあります。

こんな時に、PR会社が各専門家とネットワークを持ち、チームとして対応できる体制を備えていれば、スピーディで総合的なサポートを受けることができるのです。

必要な専門家とすぐにつながれるPR会社こそ、本当に頼れる危機管理広報コンサルティングと言えるでしょう。

「第三者委員会の設置」という選択肢

第三者委員会を設置することは、企業の調査姿勢に対する客観性と信頼性を高めるため、非常に効果的な方法です。
特に重大な不祥事や問題が発生した際、社内の関係者だけで原因調査を行っても、社会やステークホルダーから「本当に公正な調査なのか」という疑念を持たれてしまうことがあります。

そこで、外部の専門家(弁護士・学識経験者・公認会計士など)で構成される「第三者委員会」が必要になります。 しかし、この委員会の設置には高度な調整力と専門的な知識が求められるのです。

どのような専門家を選び、どの範囲を調査してもらうのか、利害関係のない中立性をどう確保するかなど、 初めて取り組む企業にとっては非常にハードルが高い作業と言えます。

その点、実績ある危機管理広報コンサルタントであれば、過去の経験を活かして第三者委員会の設計や立ち上げをスムーズにサポートすることができます。

企業側の立場に偏らない第三者委員会の設置は、信頼を取り戻す第一歩として、検討すべき選択肢のひとつと言えます。

7. 平時から広報を「育てる」ことで危機に強くなる

危機管理は日頃からの備えが肝心

危機管理広報は、平時からの備えがすべてです。社内に危機管理広報の体制を構築し、育てていくことが、企業を守る力につながります。

そもそも平常時に危機管理広報を経験する機会はあまりなく、広報担当者の大半が未経験です。しかし、危機はいつ起こるか分かりません。

だからこそ、日常から危機管理広報担当者を育て、万が一の危機に備えるべきと言えます。

株式会社MOPS

ー 企業を守り、信頼を築くために ー
危機管理広報の専門家集団【MOPS】がサポートします

私たちMOPSは、約20年にわたるPR支援の実績と、政界を含む危機管理広報サポート経験を誇るプロフェッショナル集団です。

わたし達は、数多くの修羅場を乗り越えてきた実戦経験を活かし、リスクを未然に防ぐ体制づくりから、いざという時の迅速な対応まで、企業の信頼を守り抜く一気貫通の広報支援を行っています。

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8.まとめ

今回は、危機管理広報コンサルについて、その役割から業務内容、選び方までお伝えしました。

危機管理広報コンサルの役割は、以下の通りです。

危機対応の全体像

【危機発生前】
・社内に内在するリスクの洗い出し
・対応マニュアルや体制整備の支援
【危機発生時】
・社内行動の統一指示と会社見解の整理
・メディア対応のサポート
・模擬記者会見などのトレーニング指導
【危機収束後】
・信頼回復に向けた再発防止策の検討支援
・社内啓発のための研修・講習実施

業務内容は、主にリスク期、クライシス期、収束期と分けて、以下の通りです。

危機管理広報コンサルの業務内容

【リスク期】
・危機管理広報マニュアルの作成サポート
・マニュアル運用のサポート
・記者会見トレーニング(模擬会見)
・社内向けの啓発や研修の実施(役員・広報担当者・全社員向け)
【クライシス期】
・社内外へのメッセージ設計(誰が、何を、いつ、どう言うか)
・SNSや報道対応の指導・同席
・記者会見・質疑応答(FAQ作成など)のサポート
【危機収束期】
・再発防止策の検討サポート
・再発防止の啓発教育(全社員向け)
・危機管理広報マニュアルのPDCAチェック

危機管理広報サービス導入5つのメリット

1

客観的な第三者視点による冷静な判断が可能

社内にありがちな「過小評価」や「自己保身」といったバイアスを排除し、状況を正確に把握・判断できます。
2

初動対応のスピードと正確性を確保

炎上や不祥事が発生した際にも、拡大を防ぎ、信頼回復の起点を早期に築く体制が整います。
3

社内の広報リテラシー向上と危機対応力の平準化

単発で終わらず、再発時にも対応できる「組織的な学習と備え」を支援。属人化を防ぎ、全社対応を可能にします。
4

レピュテーションリスクの可視化と低減

SNSや口コミなど、“見えにくい損失”を発生前に察知し、事前に手を打つことで影響を最小限に抑えます。
5

従業員の不安を払拭し、社内の動揺を最小限に

危機時の発信設計を共有することで、現場や社員に安心感をもたらし、組織全体の安定維持につながります。

危機は突然やってきますが、その時に「どう備えていたか」が、すべてを左右します。

そのため、危機が起きる前に広報体制を育てておくことが何よりも重要です。危機管理広報は、単なる「対応策」ではなく、企業のブランド価値を守る経営戦略の一環です。
私たちは、貴社の信頼とレピュテーションを守るパートナーとして、平時から伴走させていただきます。

まずはお気軽にご相談ください。

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