イベントプロモーションの主な種類
具体的なイベントの開催方法に話を移しましょう。
イベントプロモーションのやり方については、主に以下の5つの種類が挙げられます。
- ・展示会、展示販売会
- ・スポーツ、音楽イベント
- ・飲食イベント
- ・周年イベント
- ・講演会、セミナー、シンポジウム
それぞれ解説します。
展示会、展示販売会
展示会や展示販売会は、イベントごとに決められたテーマに沿った一業種で、さまざまな商品やサービスのデモンストレーションや販売が行われることが一般的です。開催期間は1日〜2週間程度が多いようですが、場合によっては1週間前後という開催もあるようです。
参加者は、出展テーマに応じて法人限定、消費者も混在とさまざまですが、社会に公式発表する前の情報が出る可能性もあり、招待制とするのがほとんどです。
展示会のメリットは、特定テーマに沿ったさまざまな企業が出展するため、多くの来場者が見込めることです。ただし、競合他社との差別化を図らないと、埋もれてしまうこともあります。他社にはない商品やサービスの魅力をアピールできるように、展示やデモに一工夫が必要です。
スポーツ、音楽イベント
スポーツイベントは、来場者がスポーツを観戦するタイプと実際にスポーツに参加するタイプの2種類に分けられます。前者は視覚的な効果が高く、後者は体験による満足度が高いという特徴があります。
音楽イベントでは、アーティストを招いてライブを開催します。年末の第九合唱のように来場者参加型のケースも少なからずあります。他のイベント以上に一体感や高揚感を味わえるため、高いプロモーション効果が期待できます。
ただし、スポーツイベントも音楽イベントも、特別な会場を用意しなければなりません。スポーツイベントの場合は、スタジアムや体育館などの会場の手配から、コストが高額になりやすい傾向にあります。また、屋外イベントになると天候次第でスケジュールが不安定になります。音楽イベントの場合は、音漏れの心配のない会場は限られるため、場所の確保がたいへんです。
飲食イベント
飲食イベントは、食べ物や料理をテーマにしたイベントです。代表的な例として、全国各地で開催されているグルメフェスが挙げられます。
飲食イベントは他のイベントと比較して、老若男女問わず集客できる点がメリットです。幅広い消費者に対して、商品・サービスを宣伝できます。ターゲットを絞りたい場合は、特定のジャンルのメニューに限定したイベントを開催するとよいでしょう。
ただし、飲食イベントは食べ物を扱うため、食中毒や感染症のリスクを抑える対策が必要です。また、各都道府県で定められている「イベント時の飲食物提供に関する注意事項」に従って実施しなければなりません。
周年イベント
周年イベントは、会社設立や商品発売の節目のタイミングで実施するイベントです。認知拡大だけでなく、従業員のモチベーションも向上させられる行事として、キリがよい10周年・50周年などに必ず実施している企業も少なくありません。
バリエーションとしては、受賞記念イベントやコンテスト開催&結果発表を特定のサイクルで行うこともあります。いずれも企業価値のアピールに威力を発揮します。
講演会、セミナー、シンポジウム
講演会やセミナー、シンポジウムは、自社の社員もしくは、専門家や著名人などをゲストに招いてトークを行うイベントです。一般の消費者というよりは、法人向けのイベントで、特定の業界関係者が参加し、発表や討論を目的に行われます。
講演会やセミナー系のイベントは、登壇者がある一つのテーマに対して発表や報告をしたあとに、聴衆側である参加者がテーマに沿って質問を行うという流れが一般的です。また、複数の登壇者を呼び、トークディスカッション形式にしてイベントを進める方法などもあります。
著名人をゲストに招いた講演会やセミナーの場合は、自社に興味がない方や認知していないユーザー層にも参加してもらえる可能性が高いです。
ただし、著名人や専門家の場合は、講演料も高額になる傾向があるので、注意が必要です。