かつて野球のトレーニングといえば、走り込みや筋トレ、実戦と、汗をどれだけ流すかに重きが置かれる世界でした。それが、2000年代にアメリカで選手のデータを統計学に基づいて分析するセイバーメトリクスが注目を集め、流れが変わっていきました。続々とメジャーリーグ球団が同手法を導入し、チームや選手のパフォーマンスを大幅に向上させていったのです。
データを重視したトレーニング法は多岐にわたり、アスリートの動作や筋力などを測定し、その解析結果をベースとした個人別に最適な練習法がプログラムされます。その結果効率よく、選手としての能力を伸ばすことができるのです。
アメリカでは、このデータ分析を柱としたトレーニング法を実践するための機関がいくつかあり、特に「ドライブライン」は大谷翔平選手をはじめとするトップメジャーリーガーが足しげく通うことで有名な存在となっています。
そして、日本にも「ドライブライン」並みに高度動作解析の機材・人材を装備したトレーニング施設が誕生しました。NEXT BASE ATHLETES LAB(株式会社ネクストベース)です。そのPRを弊社で担当しました。
データ解析・分析を駆使したトレーニングの潮流を知っている人間には、垂涎の世界で大変なニュースなのですが、前例がないだけに、野球関連のメディアはもちろんのこと一般メディアの方々にも「実態をどう伝えるか」が最大の難関でした。
・民間初のアスリート向けスポーツ科学R&Dセンター「NEXT BASE ATHLETES LAB」の認知度アップと評判形成。
・NEXT BASE ATHLETES LAB現地にメディアを招集し、測定デモ&内覧会開催。
データを駆使した“スポーツ科学R&Dセンター”とはどのような場なのか、体験する機会を設けた。
アスリートのデータをどのように収集するのか、それをいかにして活用するのかを実際にデモンストレーションを行い、理解を深めてもらった。スポーツのトレーニングに詳しくない記者の興味もひくことができ、成功のうちに幕を閉じた。
モーションキャプチャをはじめ高度計測機器等記事の挿画に好適なシーンも多数用意し、またデータ分析によるトレーニング自体の認知度がまだ低かったことが功を奏してか内覧会の一部始終に関心を深めてもらった。
・内覧会現地が都心から1時間以上かかる立地で、取材誘致に苦労。
メディアの都合を考慮し、測定デモ&内覧会は二部制の時間枠を設けて対応。施設の規模も大きくはないため、二部制としたことでスムーズな運営を実現。
・告知を段階的に行い、情報を小出しにすることでメディアの期待感を煽る。
NEXT BASE ATHLETES LABの告知リリース、デモ&内覧会の案内状と情報を小出しにし、時間をかけてメディアの興味が高まるように仕掛けた。
・体育学の博士(国学院大学 人間開発学部 健康体育学科 准教授)で、元国立スポーツ科学センター研究員でもある神事努取締役にトレーニングへデータ分析を採用する効用をスピーチしてもらう。
機材展示やデモだけではなく、理論的にもNEXT BASE ATHLETES LABがいかに有効な新しいトレーニング施設であるかを紹介。
・先端のトレーニング法、それにまつわる機材、トップアスリートのトレンド等切り口を多面的に用意し、幅広いメディアに訴求。
・遠方にもかかわらず40名弱の取材を獲得し、テレビ番2件を含む、累計で200件以上の露出に成功。
・日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞等の全国紙、通信各社、TV、さらにWeb媒体はNumber等のスポーツ系のみならず総合ニュースやIT系までの露出を網羅。紙媒体では、フィットネス系ライフスタイル誌Tarzanにも大きく取り上げられた。
・露出が増加したことから、掲載記事をきっかけにスポーツ関連番組や企画の出演や構成を依頼されるといった、従来にはなかった窓口からさまざまなアプローチが増えた。
・NEXT BASE ATHLETES LABで提供している無料のアプリケーションソフトが、ローンチから1カ月間で1万ダウンロードを突破。