商品・イベントのPRにSNSが必要な理由
最初に、なぜPRにSNSがもてはやされるようになったのか、理由を捕捉しておきます。
いろいろありますが、最大の理由は「商品やイベントなどの情報収集をするときに、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに加えて、SNSを使う人が増えている」ことです。当初SNSは、人々が自分の情報や意見を投稿し、人と触れ合うこと目的とした使用が中心でした。
しかし、現在ではそれ以上に情報収集ツールとしての利用が主流となり、2024年1月現在でSNSの利用者数は40億人以上 (世界中のSNSの利用状況やデジタルコンテンツの動向を調査・分析する米国の会社eMarketerによるデータ)にまで増加しています。
ユーザーの急増も含めて、SNSがPRに必要な理由をまとめておきます。
利用者の急増
現在世界中にいるSNS利用者数は40億人以上だと先に記しました。これを調査したeMarketerによれば、世界中でテレビを所有している人口はほぼ世界の総人口数88億人に匹敵するとのことです(世界総人口のデータは国連の発表)。
ただし、テレビの出荷台数は2023年末時点でアナログ/デジタルを合わせても約20億台ですが、年々1割ずつ減っているそうです。逆にSNSを利用できるPCやスマートフォンの出荷台数は年々1割ずつ増加しており、しかもそれらはテレビ番組を視聴することもできることから、遠くなくテレビとSNSの利用環境は限りなく同数に近づいていく可能性を感じます。
しかも、SNSは利用の場や時間を問いません。SNSをPRに活用する必要があるのは、世界最大の利用者数を誇るテレビを猛追するメディアだからなのです。
多種多様な人々と直接コミュニケーションがとれる
検索エンジンとは異なり、SNSを利用した情報収集は、ランキングやSEOよりも「人の声」を頼りに進んでいく点が大きな特徴だと言えます。
調べたい情報に関連した言葉を「ハッシュタグ」と呼ばれるキーワードとして入力することで、文章や画像、動画といったさまざまなタイプのデータ形式で収集できます。口コミを拾えるだけでなく、直接意見を聞くこともできます。
通販サイトにSNSを連動させて、意見交換の場として提供し、そのまま購入への導線を敷いておけば売上アップも期待できます。
マスメディアもネタ探しにSNS を利用しており、拡散されやすい
同類の嗜好の人々が集まるSNSでは、個人の声が連鎖的に拡散しやすいだけでなく、マスメディアもネタ探しにSNSをウォッチする時代です。ニュースサイトの記事や、テレビや雑誌といったさまざまなメディアに広がっていきやすいのです。
ターゲッティング広告との連動でより効果を上げられる
SNSにはバナーをはじめとする広告を盛り込むことができます。これらのSNS上の広告は、ユーザーの検索やサイトの利用傾向に応じた商品やイベントの情報を表示するターゲティング広告が主流になっています。情報収集用にSNSを活用する人々に対して、投稿で情報を提供し、さらに好適な広告を届けていけば、成約率は高まることでしょう。
速報性が高い
情報を流したいときに投稿できる、速報性もSNSの魅力です。突然決まったキャンペーンの情報を、即座に流すことも可能です。
また、それに対する反応も短時間で確認できます。
低コストで運用できる
SNSへの投稿や企業アカウントの運用は、初期設定は無料で済むことが多く、低コストでスタートできます。
活用方法は無限大と言っても過言ではありませんが、費用負担の軽さでも、PRにSNSを活用しない手はないのです。