SNSの爆発的利用者増加により、昨今PRにはSNSと既存メディア(マスメディア)の複合的な活用が重要だと言われています。
しかし、実際にはSNSと言ってもターゲットにより、Xにインスタグラム、YouTube、ブログなど利用者層や用途(情報交換や自己表現等)をしっかり理解していないと、効果的なPR戦略を立てることはできません。
MOPSではこの点に留意し、各種SNSの特性を把握したうえでTVや新聞へも露出が拡大する仕掛けづくりに力を入れています。
その一例として、世界的な人気を博す韓流アイドルのイベント集客についてご紹介したいと思います。
この案件ではターゲット層を考慮し、Xを中心にインスタグラムで画像要素を補完して露出拡大の道筋を構築したうえで、マスへも拡散させる戦略を立てました。
SNSで話題化し、コアファンに訴求して、さらにマスメディアでも取り上げられることでイベント集客まで落とし込むという目論見が、手前みそながら見事に功を奏し、大きな成果を上げることができました。
・世界的人気を誇る韓流アイドルを素材とする、数か月にわたるリアルな展示会イベントの実施(有料)。アイドルの来日なしで、いかにイベントを盛り上げるかも課題。
・Xとインスタグラムの新規専用アカウントの設計から運用を独自に行い、情報提供とともに発話醸成の場として活用し、マスメディアへの露出まで展開
・イベントへの集客
・Xとインスタグラムの活用で、今回の対象となる韓流アイドルの話題を盛り上げ、イベント集客へつなぐ環境づくり
・対象となる韓流アイドルのファンの多くが情報交換や話題共有に利用しているXとインスタグラムの国内用アカウントを新規に用意し、独自に運用
・集客したいイベントの情報やファンの共感を呼びそうな仕掛け的コンテンツを段階的に提供。一気に発信しないことで、アカウントへの定常的なチェックを習慣化させる
・対象となる韓流アイドルのファンの心の琴線に共鳴を起こさせるようなストーリー性のある話題を投げかけ、発話のきっかけを多数つくる。アイドルに沿った統一ハッシュタグを発信し、ファンの発話をうながす
・プレスリリースやメディアアプローチ等基本的なPR手法も併用し、テレビやWebニュースといった幅広い層で注目を集めることも狙う。Xやインスタグラムでコアファンを攻め、さらにライト層にも熱量を伝搬していく
・上記のような一連の施策により、Xやインスタグラムで話題を喚起し、さらにマスメディアの報道も仕掛けてリアルイベントへの期待感を煽って集客へつなげる
今回の成果の詳細は主催者の意向により、具体的な数字をここに示すことはできません。
ただ、イベントは間違いなく大成功でした。
PRターゲットとなる層を分析し、利用するSNSの特性を考慮してPR施策を設計することで、「本人不在のイベント」も心理的高揚のプロセスを理解すれば、集客への道筋は拓けることを実感しました。
露出に関しては、Webニュースはもちろんのこと、TVをはじめとする既存メディアでも上々でした。成果の質の高さを感じていただけると思います。