【媒体別】SNSプロモーションの手法
SNSプロモーションに使用しやすい媒体(SNS)は、主に以下の6つです。
- ・LINE
- ・X(旧Twitter)
- ・Instagram
- ・Facebook
- ・TikTok
- ・YouTube
それぞれの特徴や手法を解説します。
LINE
LINEは、日本で最もユーザー数が多いSNSです。日常的な連絡ツールとして、幅広い世代に使用されています。LINEを使ったSNSプロモーションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・簡単にメッセージを送信できる ・メルマガよりも開封率が高い ・ユーザー数が多く、年齢層が幅広い | ・つながるには友だち登録が必要 ・簡単にブロックできる |
企業がLINEの公式アカウントを取得すると、メッセージの自動配信やクーポンの配布などが可能になります。LINEは、自社のターゲット顧客の層が幅広い場合におすすめの媒体です。
X(旧Twitter)
Xは、140文字以内のテキストと写真・動画、音声を投稿できるSNSです。10〜40代を中心に使用されています。Xを使ったSNSプロモーションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・リアルタイムで情報を発信できる ・ユーザーとの距離が近い ・拡散力が高い | ・拡散力が高い分、炎上を抑制しにくい |
Xは他の媒体よりも拡散力が高く、新商品やイベント告知に最適です。ハッシュタグキャンペーンやフォロー&リポストキャンペーンなどの企画で、より多くのユーザーに情報を伝えられます。
しかし、不適切な投稿があると、それもすぐに拡散されてしまう可能性が高く、炎上につながりやすく、注意が必要です。
Instagram
Instagramは、文章よりも写真や動画の共有に軸を置いたSNSです。10〜30代のユーザーが多く、視覚的に商品やサービスの魅力を訴求できます。Instagramを使ったSNSプロモーションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・ハッシュタグ検索や発見タブ表示で認知を拡大できる ・商品やサービスのブランディングに好適 ・自社ECサイトに誘導しやすい | ・拡散力はあまり高くない ・視覚的に伝えにくい商品とは相性が悪い |
Instagramは関連するハッシュタグを設定し、そのワードに興味のあるユーザーを集めることができます。ハッシュタグキャンペーンは、商品やサービスの認知度アップにつながるでしょう。
また、商品・サービスの魅力を伝えられるような画像や動画を投稿することで、ブランドの世界観を言葉ではなく、look & feelで表現できます。商品にタグ付けすれば、そのまま自社のECサイトに誘導することも可能です。ユーザーの購買行動がInstagram内で完結できるため、売上アップにつながりやすくなります。
Facebook
Facebookは実名登録での利用が基本であるため、情報の信頼性が高くコミュニティとしての安全性も高いSNSだと言われています。世界で最もユーザー数が多く、他のSNSよりも高い年齢層に受け入れられています。
Facebookを使ったSNSプロモーションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・詳細なターゲティングが可能 ・画像や動画の投稿も可能だが、文章だけでも商材の魅力を詳細に訴求できる(文字数の制限が6万字であり、長文に抵抗感のないユーザーが多いと言われている) ・炎上リスクが低い | ・拡散力はあまり高くない ・BtoC向けの商材とは相性が悪い |
Facebookは運営側がユーザー同士のつながりや行動履歴をデータとして収集しており、詳細なターゲティングが可能で、他のSNSよりも広告の効果が期待できます。
また、1投稿に対する文字数制限は6万文字なので、文章 で商品やサービスの魅力を事細かにアピールしたいときに効果的です。
炎上リスクが低い点もメリットの一つで、実名制がネガティブな投稿の抑止力となっているのでしょう。
その反面、SNSの長所である拡散力にはあまり期待できません。商品・サービスの認知向上には、あまり向かないようです。
TikTok
TikTokは撮影した動画を編集し、短い映像を投稿できるSNSです。10〜20代のユーザーが多く、BGMと映像を組み合わせて人々の興味・関心を惹きます。TikTokを使ったSNSプロモーションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・フルスクリーンで動画を表示するので、インパクトを残しやすい ・フォロワーが少なくても動画のインパクトの強さで新規ユーザーにリーチしやすい ・拡散力が高い | ・30代以上のターゲットには不向き ・投稿作成に手間と時間がかかる ・フロー型のSNSで、ユーザーの目に留まらない可能性がある |
TikTokはフルスクリーンで再生されるため、内容によっては強いインパクトを残せます。フォロワーが少なくても新規ユーザーにリーチしやすく、新たに顧客を開拓したいときに有効です。ハッシュタグキャンペーンを実施すれば、より多くのユーザーに自社の商品・サービスを知ってもらえます。
ただし、自社のターゲットが30代以上の場合は、その年代のユーザー数が比較的少ないため、他のSNSを検討することをおすすめします。また、動画撮影・編集には手間と時間がかかるので、社内リソースによってはコンスタントな投稿が難しくなる場合もあります。
YouTube
YouTubeは、長尺の動画を投稿できるSNSです。TikTokは1分程度の動画が主流であるのに対して、YouTubeには数分〜数時間の動画が投稿されています。
YouTubeを使ったSNSプロモーションのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・視覚的・聴覚的に商材の魅力をアピールできる ・メッセージ性が非常に強い ・SEO対策ができる | ・投稿作成に手間と時間がかかる ・新規のファンを獲得するのが難しい |
YouTubeはTikTokよりも投稿できる動画の尺が長く、商品やサービスの魅力をより詳細に伝えることができます。動画で多くの情報を届けられるのは、他のSNSにはない魅力です。
また、動画のタイトルにSEO対策で選定したキーワードを入れ、関連キーワードのタグを設定すれば、SEO対策にも有効でしょう。
動画の再生回数が少なくても、検索結果の上位に表示されるケースが多いことも特徴です。ただし、より多くのユーザーにアプローチするには、YouTubeだけで新規のファンを獲得するのは難しいことから、InstagramやXを並行して活用することが有効です。