「広報戦略」でスタートアップ成長加速 PRお役立ち情報

スタートアップの成長スピード

「広報戦略」がスタートアップの成長スピードを加速させる

広報(PR)とは、企業が社会から「理解、認知、好感」を獲得するために行う施策です。(「PRとは?「理解、認知、好感」を獲得するための社会活動」)自社の情報を発信することで共感者を増やしていき、スタートアップの資金調達や事業拡大、IPOをしやすくなるような土壌をつくり出します。
つまり広報活動は、話題を集めて売り上げを伸ばすだけが目的ではなく、継続的に評価を高めて企業価値を上げ、成長促進につなげる、企業経営にとって重要な取り組みなのです。
事業計画に相当するような戦略策定が、広報活動にも必要です。具体的に広報戦略とは何か、その立案方法などについて、まとめてみました。

1.広報戦略とは

1.広報戦略とはのイメージ
広報活動によって単に売り上げを伸ばすだけではなく、社会的な評価を獲得し、企業価値を高め、事業を発展させ続けるために必要な戦略が「広報戦略」です。
広報の手法をどうするか以前に、広報戦略は経営・事業戦略の全体方針に合わせて策定していきます。
企業が経営戦略を立てる際に、柱とする方針や指標を明確にして全社一丸となってそれに向かって突き進むように、広報戦略もそうした指標に沿った一貫性があるべきです。
経営陣、営業担当、開発担当とともに広報担当者は自社の経営・事業戦略を理解し、一同の認識が統一されているかどうかを確認したうえで広報戦略策定に臨みます。
広報戦略策定時に、企業として目指す方向性にぶれがないか改めて見定めます。
そのため、「広報戦略」の策定はできれば広報担当者だけではなく、最初の段階だけでも企業の根幹部門の代表者が顔を揃えて取り組みたい案件です。

つまり、広報戦略の策定は企業の経営戦略に沿って行われるべきであり、逆に言えば経営戦略にぶれがないかを見直すきっかけになります。
広報戦略策定によって企業の状況を定期的に見極め、一貫性のあるブランドを築き、ファンを増やし、IPOや資金調達の道を拓きます。

2.広報戦略策定の方法

2.広報戦略策定の方法のイメージ
広報戦略策定のために各部の代表者が一堂に集まって議論し、結論を共有すべきことは、主に以下のような内容です。

◆ブランディングの確立のために経営目標を明確化する
・企業が目指す方向性、どのように見られたいのか
・顧客および社会からの自社の印象や評価は自社の理想と同じかどうか。たとえばセールスポイントは営業力なのか企画力なのか、あるいは技術力なのか、取引先や社内から印象をヒヤリングしてみて、経営陣の考えと齟齬があるかどうか検証する
・企業の印象について、顧客や社会が抱くものと自社の理想の齟齬を埋めるために必要な期間の設定
・経営/事業戦略の実現方法

ここまで議論できたら、具体的な広報戦略の手法について話を進めます。

◆企業として一貫性のあるコミュニケーションを形成する
・事業発展のために巻き込むべき各ターゲットの設定
・メディアの関心度を考慮して、各ターゲットに訴求するためのPRテーマを設定
・アプローチするメディアはどこか(Web、TV、専門誌、総合誌、新聞、雑誌、動画ニュース等)を選定

さらに細かく広報戦略を詰めていきます。

◆広報スケジュールを事業計画と連動させ、全社的に広報活動を巻き込んでいく
・事業計画を明確にし、部門ごとのトピックスを月次レベルで整理し、企業の繁閑期やアピールすべきニュースのある時期を把握する
・自社の話題をメディアに取り上げてもらえそうな時期の考察
・各広報活動に目標を設定する。メディア露出数ほか数値的な目標を掲げる等の行動指標も用意し、節目に全社レベルで評価を仰ぐ。(それによって他部署も広報活動を他人ゴトではなく自分ゴトとして捉えやすくなる)

ここまでの内容をtodoリストと年間計画表を合わせたような体裁でまとめ、議事録として社内で共有します。

広報戦略を策定する過程で、事業の進捗度合いや業績の変化に伴う様々な変容等多くのことが見えてきます。そして課題が洗い出されます。企業の成長には営業や開発と同じくらい、広報活動が大切だと説く根拠はここにあります。広報戦略を軸に計画的に分析と改善を実践でき、企業の全貌を全社的に理解しようという機運が生まれます。広報戦略は企業を着実にステップアップさせていきます。

3.事例に見る広報戦略の効能

3.事例に見る広報戦略の効能のイメージ
広報戦略によって、企業が自社の置かれた立場を正しく把握し、一貫性のある広報メッセージ(=キーメッセージ)で共感者を増やすことにより、企業の成長スピードが加速します。
当社が担当した具体的な事例で、その効能を見ていきます。

――低認知度企業の東証一部上場前後期を広報戦略でバックアップ
https://mops-pr.net/work/kabushikikoukai-pr/

BtoB事業に特化した事業内容で、回線事業をはじめ中小企業や個人住宅向けのオーダーメイドのネット環境提供等、現代の社会インフラに欠かせないICT事業全般を担う企業。東証一部上場を目前に社会的認知の低さに壁を感じ、広報戦略で立て直しを図る。
BtoB事業の企業という点から、同社サービスに関連した技術テーマでWebメディアに連載記事を提供したり、社長以外のスタッフを積極的に各種媒体に露出させて社名の浸透と事業内容の理解を仰いだ。上場後は社長が前面に出て大手新聞や経済誌に「注目企業」の印象を強く打ち出すことで、株価の上昇にも好影響を来たした。

――創業100年を機に、知る人ぞ知る企業から誰もが知る企業へ
https://mops-pr.net/work/anniversary_event/

創業100周年を間近に控え、段階的な広報展開とPR施策を用意。業績はよいのに、顧客/取引先以外にほとんど認知されていない同社が、その現状を打破し、「誰もが知る著名な企業」へとブランディングを向上させる広報戦略を策定した。
メディア露出を増やすことと創業100周年行事というわかりやすい全社的な目標に向かい、従業員の一体感が高まり、やる気を喚起し、さらに業績を向上させた。

――広報戦略の視点で個性的なサービスプランを開発し、取材が絶えないIPO企業へ進化させた
https://mops-pr.net/work/venture-ipo/

事業内容のポイントは押さえながら採用支援サービスに関する切り口を次々と開発し、メディアからの注目を集めることに成功。「専門的で、先進的な見識をもつ採用/教育支援企業」というブランディングも確立し、IPOも達成した。

4.まとめ

当社では、様々な分野の広報戦略策定に携わり、数々の成果を上げています。特にIPOやM&A、資金調達など事業拡大を視野に広報戦略に腐心されている企業の皆様には、企業分析の段階から広報戦略の策定はもちろん、広報活動の実行に至るまで一気通貫で支援させていただきます。

「広報体制の構築」について課題をお持ちでしたら、無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。お問い合わせはこちらから。
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