500万ドルかけたインスタ映えで、株価続伸 2019/10/18
流行語大賞まで受賞した「インスタ映え」は、Instagram(インスタグラム)という画像をメインに据えたSNSに掲載すると人気が出そうな画像を表現した“修飾語”。
SNSに多くの人がインスタ映えする写真を投稿し、話題にすれば、集客や認知度upに多大な貢献をすることに繋がり、いまやInstagramはPRツールとして欠かせない存在となっています。
一例を挙げてみます。
ピンク色のハート型の絵馬を写真でアピールしただけで、参拝者が急増した三光稲荷神社(https://inuyama.gr.jp/sanko-s.html)
アート作品の写真撮影を許可することで来場者がどんどん増えるチームラボのプロジェクションマッピング(https://borderless.teamlab.art/shanghai/jp/)
駅の壁や椅子をピンクにしただけなのに、インスタ映えで注目を集める無人駅・恋山形駅(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E5%B1%B1%E5%BD%A2%E9%A7%85)セルフタイマー撮影用のスタンドまで設置されています。
すでに廃駅となり、アクセスも不便ながら、北海道の幸福駅駅舎(https://www.koufuku-eki.com/)もインスタ映えスポットとして再び脚光を浴びています。
オーダー時から作っている様子、そして出来上がりまですべてがラブリーなロールアイスクリームファクトリー(https://rollicecreamfactory.com/)は開業からわずか2年にして国内に8店舗を展開する勢い!
……というように、インスタ映えはちょっとした工夫、場合によっては超低予算で売上向上に直結できる、広報手段だと言えます。
最後に、アメリカのカーバナという中古車ディーラーが500万ドル(1億円強)かけて中古車の自販機……ガラス張りのショーケースさながらのビルにズラリと並んだ車が、専用のコイン投入で買った人の元へ降りてくるシステム……を構築し、インスタ映えで大受けしているというスケールのでかいお話。投資が大きいだけにまだ黒字とまではいっていないそうですが毎年増収増益で、米国市場で目玉銘柄として注目を集めています。購入車を決定してから契約完了までの時間が短いことや自販機形式にしたことで無駄なセールストークを聞かずにすむなど、インスタ映え以外にもメリットが多数あればこそのサクセスストーリーですが、今どきの広報には間違いなく「見映えが重要」なようです。