PR NewsPRニュース

コロナ禍のバレンタインデイ戦線に異変あり! どうなる今後の季節行事のPR 2021/02/04

総務省の家計調査によれば、一家庭あたりのチョコレートへの総支出額は月別トップの2月は約1600円と、最低の8月の約400円と比較すると4倍!
これはもちろん、2月にバレンタインデイがあるためです。
毎年松の内が明けると、街中がバレンタインデイ商戦に突入し、どこの店頭もチョコレートだらけになるのが常でした。

しかし、今年は例年のような甘い香りが漂うディスプレイは影を潜め、まるでバレンタインデイは忘れられてしまったかのようです。それはもちろんコロナ禍により「不要不急の外出はお控えください」と御触書が出ているからにほかなりません。各所の調査でも「いつもより30~40%チョコレートの売上が減少しそう」だと出ています。

しかし、それならそれでと、チョコレート市場は頑張っています。
いつもとは違う方法で、バレンタインデイを盛り上げるためにあの手この手で攻めています。

●会わずに楽しむバレンタインデイ
例年ですと、バレンタインデイにチョコレートを渡すシーンを想定し、特別なディナーが用意されたレストランやレジャースポットの特集を組む雑誌やWebマガジンも、今年は「会わずに楽しむバレンタインデイ」をテーマとした企画が目立ちます。

バレンタインデイ仕様のスペシャルなチョコレートを買えるオンラインショップの紹介や、アルマーニをはじめハイブランド系の各社えは「送付することを前提としたプレゼント品を集めた特選ブティック」を開設して実店舗でもオンラインショップでもキャンペーンを展開中です。

花屋では「バレンタインデイにはお花と一緒にチョコレートを!」と謳って、セット商品を配送してくれるサービスに力を入れています。

●恋人以外と楽しむバレンタインデイ
すでに自分用に高級チョコレートを、バレンタインデイを口実に購入する女性が多いことはよく知られた話です。そういった「自分ご褒美用チョコレート」の販売に力を入れる洋菓子店も少なくありません。

さらに、恋人以外とのバレンタインデイの楽しみ方を訴求したケースも散見します。たとえば、ネットゲームを提供する各社ではスマホ用ゲームのキャラクターにゲーム上でチョコレートをプレゼントすると抽選で「お返しチョコレートがもらえる」ネットイベントを開催したり、同様にバレンタインデイをテーマとしたタレントのオンラインパーティも目立ちます。ネットを介して“推し”のアイドルとチョコレートを交換するイベントは、菓子メーカー協賛で有料・無料合わせて随所で行われるようです。

ステイホームの推奨で、「ハンドメイドチョコレート」の楽しさを訴求するのも今年のバレンタインデイの特徴のひとつ。子どもと一緒に手作りするチョコレートのキットや、有名パティスリーの味を自宅で再現できるキットなどの販売が有名百貨店等で企画されています。

コロナにも負けない、マーケットの力強さを感じます。この調子でいくと、当然3月のホワイトデイも、いつもとは異なるPRが展開されることになるでしょう。さらに母の日や父の日、七夕など、日本の季節の行事は、今後どのような変化を見せていくのでしょうか?

ページトップ