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二度も開業を延期したWITH HARAJYUKUの開業戦略 2020/06/10

コロナウイルス騒動で二度も開業が延期されていたWITH HARAJYUKUがようやく6月5日にオープンしました。本来は今年開催予定の東京オリンピックに向けてJR原宿駅が大幅に改良され、その真ん前のエリアに登場した注目の複合施設です。
オリンピックをにらんでほかにも数多くのショッピングモールや大型ホテルがデビューを控えていながら、やはりコロナ禍を理由に予定を先送りした状況が続きます。緊急事態宣言は解除されたとはいえ、三密への配慮で発表会や内覧会に大勢人を集めることにいまだに躊躇し、広報の方針を定めかねている企業が少なくありません。
そこに、WITH HARAJYUKUは目玉となる2つのテナントが内覧会付きプレス発表会を派手にぶち上げ、ニュースショーやWebニュースの画面を独占しました。
まず、8年ぶりに原宿に店を構えたユニクロ。清原翔ほか人気タレントや店舗プロデュースの核となるデザイナー等の華やかな顔ぶれを揃えた、記者発表会を開催しました。さらに、240枚のディスプレイを配した仕掛け満載の店内を開放した内覧会も実施。コロナ禍によってオンライン会見だらけとなり、テレビや誌面映えする画像に飢えていたプレス関係者に、ここぞとばかりに話題を提供したのです。
もちろん、参加は完全予約制で人数は制限し、入館時に検温や除菌等のコロナウイルス対策は万全の体制で。
もうひとつはIKEA。同店は従来郊外に広大な面積の店舗を展開し、自家用車で来店した客が購入した家具等をそのまま持ち帰る様式のお買い物を推奨していました。WITH HARAJYUKUのIKEAは日本で初の都市型店舗と銘打ち、既存店の10分の1の広さに厳選した商品を陳列し、これまで足を運んだことがない層にも気軽に立ち寄ってもらい、「興味をもってくれたら既存店、そしてネットショップもよろしく!」というショールーム的な性格が強い業態が特徴です。
そしてこちらも、内覧会も発表会も実施しました。しかも、参加人数を制限して数回に分け、プレス以外に2日間も一般客を対象とした内覧日を設定しました。IKEAの様々な特典を利用できるファミリー会員に案内があり、先着で参加を募りました。30分単位で1回10組合計1200名の顧客を招待しています。
この内覧会も、家具等の商品を自宅に置いたらどのようになるか画面でシミュレーションできるアプリや18万人ものフォロワーを有するバーチャルアイドルimmaとのコラボなど、カラフルな店内に加えて魅力的なニュースに溢れた構成でした。プレスでなくてもinstagramで自慢したくなったに違いありません。
また、IKEAの原宿店のお披露目は、実店舗でありながらオンラインショップの利点、ファミリー会員や専用アプリで自宅でもお得で便利という点を強調したことも特筆すべきでしょう。原宿店の計画はかなり前から練られたものではありますが、期せずしてコロナ禍時代に最適な業態を示すことができたと言えます。

WITH HARAJYUKUはこの2店以外に計14店舗のショップとレストランが並びますが、コロナウイルス対策を配慮し、6月5日オープンのユニクロと資生堂パーラーを皮切りに6月25日まで数店舗ずつ空けて全店開業予定です。プレス発表ははなばなしく、集客は三密を考慮して慎重にという姿勢もアピールしています。

今後渋谷宮下公園に三井不動産系のMIYASHITA PARKが間もなくオープンするほか、豊洲ららぽーと周辺も段階的に、横浜にはアウトレットパークやスパリゾート施設等続々と開業予定が連なっています。
コロナ禍後の各社の情報発信にどのような工夫が凝らされるのか、今から楽しみです。

当社では、上記のようなプレス発表会やオンライン記者会見、インフルエンサーによる情報発信などを請け負っておりますので、発表イベントをご検討の際は、お気軽にお問合せください。

 

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