コロナ禍の逆境採用戦線で話題を集めた、会社説明会 2020/07/17
コロナ禍の影響で、採用商戦もオンラインが隆盛ですが、ご存じのように会社説明会はよい人材を確保する目的に留まらず、企業のビジョンや在り方についてアピールする場としても重要です。
しかしオンライン会社説明会では、他社との差別化が難しく、各社苦戦が続いています。
そんな折り、コンテンツ企画開発・プロデュースを事業内容とするアーチが大人気オンラインゲーム『あつまれどうぶつの森』(以下“あつ森”)に仮想の会場を用意して会社説明会を開催し、話題を集めました。
“あつ森”はオンライン空間の無人島を開拓し、さまざまな施設を建築する等で場の変化や仲間との交流を楽しむゲームです。発売からわずか2か月で累計400万本も売れている、大ヒットソフトです。
アーチは“あつ森”に同社のリアルオフィスを忠実に再現し、これまた社長そっくりの「島民」をはじめ、ロゴ入りシャツを着たスタッフが就活生を出迎え、前半はごく一般的な会社説明会が進行していきました。企業内容の説明が映像とプレゼンテーションで行われ、質疑応答の時間も用意されたそうです。後半は“あつ森”の機能を存分に利用して、アーチのスタッフと就活生が島内で交流し、対面式の会社説明会以上に親交を深め、互いを理解し合うことに成功したとのこと。
オフィスのレイアウトは、ソーシャルディスタンスを意識して、椅子などは一定の距離を保って配置するなど“あつ森”内とはいえ、企業理念のアピールにも余念がなかったようです。
“あつ森”を利用したという独自性のみならず、アーチの事業内容や技術力を訴求するのにピッタリな手法、「“あつ森”で企業説明会」という奇抜なアイデアにも柔軟に対応できる人材を集めることができたこと等、お見事な2020年版会社説明会のひとつだと言えるのではないでしょうか。
オンライン会社説明会も、開催企業の特性を生かした独自性のある内容にすることで、平時以上の成果を得られる、怪我の功名に転じることもできるかもしれません。