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商品名改訂により低コストで売上大幅UP!ブランド化に成功した「あの商品」 2022/01/26

■予断を許さない市場をPR力で乗り切る
新年を迎えたものの、結局コロナ禍は収束には至らず、先行き不透明な日々が続きそうです。
コロナ禍によってさまざまな分野で市場予測が大幅に狂い、生産計画の見込みが立たない、余剰在庫がどんどん増えているといった話をよく聞きます。
生鮮品は廃棄せざるを得ず、服飾品をはじめとする流行によって販売寿命が限られる製品群もセールだけでは在庫を処分しきれないとのこと。
そもそもセールそのものができない市場もあります。
代表格はいわゆる「ブランド物」。在庫が大量に残ってしまっても、正価で販売し続けないと銘柄を汚す、価値を落とすといった理由から、いっさい値引き販売はしないメーカーすらあります。トレンチコートで有名なバーバリー社は、在庫品となったコートやパフュームを大量に処分していたことが露呈し、消費者団体やメディアから大バッシングを受けました。
しかし、「簡単に手に入らないからこそのブランド」という考えた方については、広報担当者の方には理解できる話だと思います。

東京五輪を目掛けて大量に建造されたホテルやマンションといった不動産も、場所によってはコロナ禍の影響を受けてかなりの在庫を抱えているそうです。さらに2022年より「生産緑地」が撤廃され、これまで農地以外の利用ができなかった土地を宅地として利用するこも可能になり、都心に宅地が増えて郊外の宅地・住宅がだふつくという予測も出ています。

どこを見ても「在庫」だらけです。
そして、廃棄にも保管にも費用がかかります。
では、いっそ、「品名」を変更として販売しなおすというのはどうでしょうか?

■経費や開発に慎重にならざるを得ない今こそ、見直したい品名やコラボ
先日弊社ホームページに『「意外なコラボレーション」 売上につながるPR戦略とは』というコラムを掲載しました。
その中でも示したように、商品やサービスは「既存のものを工夫によって新しい魅力をプラスさせられれば、ゼロから新商品を開発するよりは安くつく」ものです。たとえば、テレビ朝日系の人気番組『10万円でできるかな』には『名前を変えただけで爆売れした商品の名前あてクイズ』というコーナーがあり、そこで出題された例をいくつか挙げてみます。

変更前:モスフィット
変更後:ひつじのいらない枕
※素材等を工夫した結果、2秒で寝落ちするほど安眠できる枕が、売れずに悩んでいたが品名を変更しただけで売上が32倍に

変更前:三陰交をあたためるソックス
変更後:まるでこたつソックス
※独自の技術で足首にあるツボの三陰交を温める機能をもつ、冷え対策靴下だが売上不振。それが品名変更で売上が17倍以上に

変更前:鯖(鮮魚)※品名が無しの時は一部の地域でのみ評判だった
変更後:「お嬢サバ」
※卸だけではなく一般にも販売したところ全国展開となり、年間15,000匹以上の爆売れに。青魚特有の臭みが少なく上質な脂が味わる上品な鯖。地下海水を使って陸上養殖することで、アニサキスが付きにくい品質を達成

変更前:缶入り煎茶
変更後:おーいお茶
※世界初の缶入り煎茶として登場した商品だが、当初は売れるのか半信半疑という程度の数字だったが、名称変更後は7倍の売上となる

また、同じ商品でも時流に合わせて表現方法を変えて打ち出すのも手です。
消費税が上がった2019年年末のおせち料理の商戦は、「クリスマスおせち」「オフィスおせち」「“だけ”おせち」といった具合に、おせち料理は家庭で味わうものという概念から脱却し、おせちの意味合いを拡大解釈してもらって少しでも興味を抱いてもらおうという戦略で百貨店や食品メーカーは挑みました。https://mops-pr.net/prnews/reiwaosechi_pr/

先っちょが二股三股に分かれてしまった格好の悪い大根やニンジンを透明な袋に入れ、分かれてしまった先端部分を“足”に見立てて葉の真下の部分に顔を描き、ユーモラスな梱包で店頭に出したら「可愛い」と評判になり完売商品に変身させた例もあります。https://mops-pr.net/prnews/changeperspective_pr/

そう、要は視点を従来とは異なる角度に移してみることで、「売れない」から「売れる」曲がり角が隠されているのではないでしょうか。

最後に、冒頭に出した「ブランド品」を上手に再販して利益を上げている企業をご紹介しておきます。

(株)FINE https://c-fine.jp/rename/
※社会課題となっているアパレルの廃棄問題に目をつけ、在庫となった服飾品をアパレル加工工場でブランドタグや洗濯表示タグの付け替え加工を行い、ブランド名表示を変更して再販する「Rename」というシステムで、SDGsの時代に寄り添いながら売上を伸ばす

在庫品を新しい価値に変えて利益を生んでいる企業すら出てきているのです。
まだまだ足踏み状態が続きそうな日本の経済ですが、こんな時こそ新製品開発や技術力だけではなく、広報担当者の機転が売上を左右する原動力となると信じています。

当社ではこれまで、コラホレーション企画やリブランディング等のPR支援を数多く手掛けてまいりました。商品・サービスに関して課題を抱えていらっしゃる方は、お気軽にお問合せください。

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